中部電力は2019年5月28日、2018年に発生した台風24号による大規模停電の教訓を活かし、現在進めている災害対策の取り組み状況を公表しました。この発表の背景には、当時の災害対応において指摘された、初動の遅れや情報発信不足といった重大な課題に対応するという強い決意があります。同社は、最新のテクノロジーを駆使し、電力インフラの復旧支援体制の迅速化と高度化を図っているのです。
その中心となるのが、2019年4月から運用が始まった「配電災害復旧支援システム」です。従来、災害発生後の設備の巡視や工事の状況報告は、紙ベースでのやり取りが主流でした。しかし、この新システムでは、その情報をクラウド上で自動的に集約し、関係者間でリアルタイムに共有することが可能となりました。さらに、同年8月からは、現場の調査員にタブレット端末が配備される予定です。これにより、災害現場からの情報伝達や、必要な作業の発注までの工程が大幅にスピードアップすることが期待されます。
SNS上でも、「紙ベースからクラウド化は素晴らしい進歩」「災害時に情報がすぐに共有されるのは心強い」といった、システムのデジタル化に対する肯定的な反響が見られました。また、停電情報アプリの提供開始も大きな注目を集めています。このアプリは、災害時の停電情報を提供するだけでなく、チャット機能を使って、日常的な電力に関する質問も受け付けるという利便性の高さを兼ね備えています。情報発信の強化と、利用者とのコミュニケーション促進に繋がる、大変意義のある施策であると考えます。
ドローンによる巡視で復旧をスピードアップ
さらに、中部電力は、復旧作業の効率化の切り札として、ドローン(小型無人機)の活用にも注力しています。現在、ドローンの自律飛行による設備被害の自動巡視実験が進行中です。これは、事前に点検したい電柱などの設備を選択し、飛行経路を決定するだけで、GPS(全地球測位システム)の機能を利用してドローンが自動で巡視を行う仕組みです。これまでは人力で行っていた高所や広範囲の点検作業が、ドローンの導入によって劇的に安全かつ迅速に行えるようになるでしょう。
同社は、このドローン自動巡視技術を2020年度末までの実用化を目指しています。私自身の意見として、ドローンによる点検は、人による作業に代わるものではなく、むしろ補完し、危険な作業を肩代わりすることで、災害復旧のスピードと安全性を両立させるための不可欠なツールであると強く感じます。デジタル技術の積極的な導入は、自然災害大国である日本において、電力というライフラインを守るためのレジリエンス(強靭性)を高める上で、今後ますます重要になるでしょう。
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