🌏**【G20・万博の衝撃】元外務事務次官・薮中三十二氏が語る!「文化と留学生」を武器に関西が世界に飛躍する未来像**

2019年5月29日のインタビュー記事で、元外務事務次官を務められた薮中三十二(やぶなか みとじ)氏が、関西の持つ潜在力と、迫りくる国際イベントをどのように活用すべきかについて、熱い見解を語ってくださいました。大阪府松原市ご出身の薮中氏は、外務省でアジア大洋州局長や事務次官などを歴任し、日米貿易摩擦や、かつては北朝鮮の核開発問題を巡る6カ国協議の最前線で交渉に当たったという、まさに日本の外交を支えてきた立役者であります。現在は、立命館大学の客員教授として、東京と京都を行き来しながら、次世代を担う若者の育成に尽力されているそうです。

薮中氏がまず注目するのは、2019年6月に大阪で開催される20カ国・地域(G20)首脳会議です。このサミットは、米中首脳会談も予定されており、全世界の関心を集めることは間違いないでしょう。同氏は、世界各国の新聞やテレビといったメディアが大阪に関心を向けるこの機会を、「大阪や関西を世界に売り込む絶好のチャンス」だと捉えていらっしゃいます。過去の例として、2006年のロシア・サンクトペテルブルクでのG8サミットや、自身が外務次官だった時の北海道・洞爺湖サミットでも、開催地が懸命にプロモーションを行っていた経験を挙げ、この機会を最大限に活かす必要性を説いています。

今後の日本が国際社会で生き残るための鍵として、薮中氏は、ビジネスはもちろんのこと、もう一つの柱として文化や歴史を挙げられています。これが、観光という形で日本の成長に繋がっていくという考えです。海外から見た場合、ビジネスは東京が中心かもしれませんが、文化という点では、京都や奈良を擁する関西が圧倒的に魅力的であり、移住先としても人気が高いだろうと分析されています。

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🏛️関西の奥深い魅力と観光客分散の課題

関西の魅力は、単に京都や奈良の有名観光地に留まらないと薮中氏は指摘します。琵琶湖周辺や京都府南部の南山城など、まだ知られていない見どころがたくさん存在しており、実際にその地を巡ってみると、朝鮮半島や中国といった東アジアとの関係が古くから密接であった歴史的背景がよく理解できると強調されています。

しかしながら、課題も存在しています。特に京都の中心部は、週末になると観光客が多すぎて飽和状態となってしまうため、周辺の地域への分散を促す工夫が必要でしょう。さらに、観光客の利便性向上と混雑緩和の両立を目指すため、マイカーの流入規制や、関西国際空港と京都・大阪を結ぶ高速鉄道の整備といった、インフラ面での大胆な取り組みも必要ではないかと提言されています。

そして、薮中氏は、立命館大学の国際関係学部で留学生を含む学生を指導されている経験から、外国人材の活用についても言及されました。関西の大学は、留学生の受け入れなどで全国でも先進的な取り組みを行っており、その努力を海外に積極的にアピールして、関西の強力な強みとして打ち出すべきだという考えを示されています。

👨‍🎓留学生採用の壁と外国人労働者への提言

優秀な留学生たちが、日本企業への就職に際して直面する壁についても、鋭い指摘があります。特に、適性検査まで課される日本企業の採用試験は、留学生には不評であり、これが採用の足枷になっているとのことです。同氏は、このような硬直化した採用システムを改善し、留学生をもっと積極的に採用するようにすべきだと訴えています。

また、関西への外国人観光客が急増している背景には、外国人が居心地良く感じる気安い雰囲気があるからではないかとの見解を示しており、その点から外国人労働者にとっても受け入れやすい土壌があるのではないかと分析されています。ただし、単に人手不足だから仕方なく受け入れる、という消極的な考え方ではいけないと警告されており、配偶者の帯同が難しい点など、外国人労働者が日本で生活する上での困難を解消し、**「血の通った制度」**へと改善していくべきだという、人道的な視点に基づいた提言もなさっています。

✨**「百舌鳥・古市古墳群」世界遺産登録とイベントの連鎖**

薮中氏の出身地にも近い百舌鳥(もず)・古市古墳群が、世界遺産登録が確実となったというニュースについて、氏は大変喜ばれているご様子です。子どもの頃、反正天皇の都跡とされる神社で遊んでいたという個人的なエピソードも披露されています。関西には、この古墳群のニュースに加え、G20、統合型リゾート(IR)構想、そして2025年の大阪・関西万博など、一気に国際的な機会が集中して訪れています。

同氏は、これらのイベントを一つ一つ個別の事柄として捉えるのではなく、関西を世界にアピールするための一連の勢いとして連動させるべきだと力説されています。大阪、京都、奈良、神戸などがバラバラに行動するのではなく、それぞれ特徴が異なる点を長所と捉えて、「何か面白いことをやろう」という共通の目標の下で一つにまとまれるかが、今後の関西の成長を左右するでしょう。

1970年の大阪万博では、外務省職員としてシンガポールの要人接遇を担当された経験があり、当時の会場の熱気や夢を肌で感じたそうです。今回の万博でも、伝統的な文化と、未来に向けた最新の技術やアイデアが融合した、ワクワクするような万博が実現することを期待されています。また、大阪が誘致しているIR構想については、現状では不足している国際会議場や展示場が整備できるのであれば、有用ではないかという現実的な見方を示されています。薮中氏は、20年後、30年後には、関西が日本の文化都市の代表として世界の人々が知る地域になれるよう、更なる努力と工夫が必要だと締めくくられています。これは、ヨーロッパが長い年月をかけて素晴らしい街づくりを進めてきたように、関西も長期的な視点を持つべきだという示唆なのでしょう。

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