1970年大阪万博の伝説!神戸の街を16頭のゾウが闊歩した「世紀の大行進」を振り返る

1970年8月、日本中が熱狂に包まれていた大阪万博の閉幕が迫る中、神戸から吹田へと続く道で驚天動地の光景が繰り広げられました。タイの文化を象徴する「ナショナルデー」を盛り上げるため、はるばる海を越えてやってきた16頭のゾウたちが、なんと神戸の市街地を堂々と行進したのです。巨大な体躯を揺らしながらアスファルトの上をのっしのっしと進むその姿は、まさに圧巻の一言に尽きるでしょう。

この前代未聞のパレードが実現した背景には、当時の輸送事情という意外な理由が隠されていました。これほど多くの大型動物を一度に運ぶための専用車両を確保することが難しく、ゾウ使いの誘導によって自力で万博会場まで歩くという驚きの決断が下されたのです。神戸港から目的地まで、約40キロメートルにも及ぶ長い道のりを一歩ずつ踏みしめるゾウたちの姿を一目見ようと、沿道には世代を超えて多くの人々が詰めかけました。

SNS上でもこの歴史的なエピソードは定期的に話題を呼んでおり、「現代では考えられない光景」「令和の今なら大騒ぎになるだろうけれど、当時は大らかで夢がある」といった驚きと感動の声が寄せられています。神戸の中心地である三宮のフラワーロードをゾウが横切るという、映画のワンシーンのような出来事が現実のものとして語り継がれている点は、万博が持つ圧倒的な熱量を象徴しているといえるはずです。

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動物園の仲間も呼応!低周波音で通じ合ったゾウたちの絆

行進の一団が神戸市立王子動物園の付近を通過した際、非常に興味深い現象が確認されました。園内で飼育されていたアジアゾウの「諏訪子」と「太郎」が、外の様子など見えるはずもないのに、突然激しく鳴き声を上げたのです。これは、ゾウが「低周波音」と呼ばれる、人間の耳には聞き取れないほど低い音域の振動を使って遠くの仲間と意思疎通を図る習性を持っているためだといわれています。

当時の飼育員が撮影した写真には、一般車が走るすぐ脇を巨大なゾウたちが通り過ぎ、路上には健康の証ともいえる「ふん」が転がっている様子が克明に記録されています。長旅の疲れも見せず、たくましく歩みを進めた彼らの姿は、万博会場で開催された「象まつり」で見事に花開きました。華やかな装飾に身を包んだゾウたちは、優雅かつ力強い演舞を披露し、世界中から集まった観客を熱狂の渦に巻き込んだのです。

会期中には会場で可愛らしい赤ちゃんゾウも誕生するという、なんともおめでたいニュースも届いています。当時の状況を考えると、これほど大規模な動物の移動を成し遂げた情熱には脱帽するしかありません。タイへと帰っていったあの子ゾウも、今頃は立派に成長し、かつて歩いた異国の地の思い出を胸に、遠い空の下で力強く鳴いているのではないでしょうか。こうした人々の記憶に刻まれるドラマこそが、万博の真の醍醐味だと私は強く感じます。

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