静岡市に拠点を置く介護施設運営・システム開発のインフィックが、高齢者の在宅自立支援を強力に後押しする見守りシステム『LASHIC home(ラシク―ホーム)』の販売を2019年6月5日に開始しました。同社はこれまで介護施設向けに機器を提供してきましたが、そのノウハウを家庭用に活かし、緊急連絡機能を追加した形で市場へ本格参入を果たしました。高齢者の暮らしを支える介護事業の専門知識を強みに、急速に拡大する家庭用見守り機器市場の開拓を目指しています。
LASHIC homeの最大の魅力は、温湿度や運動量などを感知するセンサーと、呼吸や睡眠状態を詳細に把握できるベッドシート型センサー、そして緊急連絡機能の三つを組み合わせた点にあります。これらの機器は専用のスマートフォンやパソコン向けアプリと連携しており、特に一人暮らしの高齢者や、遠方に住む家族からの見守りニーズに応える設計となっています。日々の体調や生活習慣をデータでチェックできるため、未然に危険を察知する精度が高まることが期待されます。
今回、核となる技術は、これまで主に介護施設向けに販売されていた運動量や睡眠状態を感知するセンサーです。さらに、新たに加わった緊急連絡機能は、ボタン一つで事前に登録した家族などに異常を即座に知らせるだけでなく、スマートフォンを通じて通話まで可能にする優れものです。これにより、万が一の急変時だけでなく、不審な電話などによる詐欺被害の防止にも繋がる効果が期待されます。日頃の体調管理から緊急時の対応まで、三位一体の機能でシームレスな見守りを実現していると言えるでしょう。
👀介護のプロが開発!利用者目線に立った優しい見守り設計
インフィックが手掛ける小規模多機能型介護施設では、施設内だけでなく、通所している高齢者のご自宅にも感知センサーなどの機器を導入し、在宅時の見守りを行う体制を既に構築していました。LASHIC homeは、こうした現場での実績と介護事業のノウハウを最大限に活用した家庭向けシステムです。同社の増田正寿社長は、「運営する介護施設の現場の声を反映しながらシステム開発するのが強み」だと強調しています。
近年、あらゆるモノがインターネットに繋がるIoT(Internet of Things:アイオーティー)技術を応用した家庭向け見守り機器が続々と登場しており、ドアや窓の開閉センサー、小型カメラなどを使ったものが主流です。静岡県内でも、中部電力や静岡ガス、TOKAIグループといった生活インフラ系の主要企業が参入し、市場は活況を呈しています。しかし、インフィックが際立っているのは、高齢者向けに特化し、彼らの精神的な負担を軽減する設計を追求した点です。
例えば、カメラを利用する見守りシステムはプライバシーへの懸念や、高齢者ご自身の精神的な圧迫感につながる場合があります。一方でLASHIC homeの感知センサーは、その種の負担を軽減しながら、運動量や睡眠状態といった生活の質を示す客観的なデータを数値化できるため、単なる安否確認を超えた、より質の高い危険予知と健康管理を可能にします。この「利用者目線」に立った優しい設計こそが、同社の大きな差別化要因となるに違いありません。
介護を必要としない「お元気な高齢者」のご家族からも、日々の体調変化を穏やかに見守りたいというニーズは大変高いものです。インフィックは、この潜在的な需要を大きな商機と捉えています。価格設定は、3種類の機器本体がそれぞれ1万9,800円(税別)、利用料が各月額980円(税別)です。同社は今後5年間で累計2万台超の販売と、売上高7億円達成を目標に掲げています。
📱SNSでの反響と今後の期待
LASHIC homeの発表を受けて、SNSでは「施設で培ったノウハウが家庭に来るのは心強い」「カメラを使わない見守りはプライバシーが守れて良い」「離れて暮らす親のために詳しく知りたい」といった好意的な意見が見受けられました。特に、現場の経験に基づいた設計思想が高く評価されており、技術だけでなく「介護の心」が込められたサービスとして注目を集めている様子です。今後は、IoT技術を活用した生活インフラ系企業のサービスとの差別化をどのように図り、高齢化社会の課題解決に貢献していくのか、その動向に期待が高まります。
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