2019年08月10日に茨城県守谷市の常磐自動車道で発生し、日本中に衝撃を与えた「あおり殴打事件」において、新たな展開が見えてきました。傷害容疑で逮捕された会社役員、宮崎文夫容疑者の傍らで、執拗に現場を撮影し続けていた交際相手の喜本奈津子容疑者が、ついにその沈黙を破り、撮影の意図を語り始めたのです。
捜査関係者への取材によれば、喜本容疑者は携帯電話を向けた理由について「相手の車のナンバーを記録するためだった」と説明していることが2019年08月23日に判明しました。SNS上では、被害者が恐怖に晒されている中で平然とカメラを回すその異様な光景に、「なぜ止めなかったのか」「共犯ではないのか」といった怒りと困惑の声が渦巻いています。
喜本容疑者は調べに対し、「殴り出したことには驚いたが、止めることができなかった。間に入って制止すればよかった」と後悔の念を口にしているようです。しかし、あおり運転から暴力へと発展する一連の流れを間近で見守り続けた彼女の態度は、客観的に見て単なる傍観者以上の違和感を禁じ得ません。県警は、この殴打行為に対して彼女がどのような心理的影響を与えていたのか、慎重に全容解明を進めています。
今回の事件で注目すべき専門用語に「犯人隠避(はんにんいんぴ)」があります。これは、罪を犯した者を隠したり、逃走を助けたりする行為を指す法律用語です。宮崎容疑者は事件を引き起こした後も、喜本容疑者と行動を共にしており、大阪市にある彼女の自宅に身を寄せていたことが明らかになりました。自首を促すのではなく、逃亡に加担した形となった彼女の責任は、非常に重いと言わざるを得ないでしょう。
2019年08月23日には、茨城県警によって大阪市東住吉区の同じマンション内にある両容疑者の自宅への家宅捜索が実施されました。部屋からは事件の闇を照らす証拠品が押収される見通しとなっており、捜査のメスはさらに深く入っています。愛した人が暴走した時、手を引くのではなく背中を押すような、あるいは黙認するような関係性は、まさに共依存の危うさを物語っているようです。
私自身の見解を述べさせていただくと、ドライブレコーダーの普及により「密室の無法地帯」が可視化されるようになった現代において、このような蛮行は決して許されるものではありません。加害者が強気になり、同乗者がそれを記録するという構図は、現代社会が生んだ歪んだ承認欲求の形にも見えます。真に愛する相手であれば、犯罪を止める勇気こそが必要だったのではないでしょうか。
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