アジア太平洋地域の経済発展を力強く牽引する「アジア太平洋経済協力会議(APEC)」が、現在大きな転換点を迎えています。もともと2019年11月16日から2019年11月17日にかけてチリで開催されるはずだった首脳会議ですが、現地の社会情勢不安に伴う治安悪化を理由に、直前で異例の中止が決定されました。この衝撃的なニュースを受け、世界中から今後の動向を懸念する声が上がっています。
急転直下の事態ではありますが、加盟国は歩みを止めてはいません。来月となる2019年12月には、事務局が置かれているシンガポールにおいて、実務者級の会合が開催される運びとなりました。この会議は、チリで達成されるはずだった議論の成果を最終確認し、地域経済の安定を維持するための極めて重要な対話の場となるはずです。
議論のバトンを次世代へ!シンガポールからマレーシアへ繋ぐ経済の架け橋
そもそもAPEC(エイペック)とは、関税の撤廃や貿易のルール作りを通じて、太平洋を囲む国々が協力して豊かさを目指す枠組みを指します。今回のシンガポール会合では、今年積み上げられてきた自由貿易に関する議論を整理し、2020年の議長国であるマレーシアへ円滑にバトンを渡すことが最大のミッションでしょう。
SNS上では「中止は残念だが、シンガポールでの代替開催は賢明な判断だ」「経済の停滞は許されないので、実務レベルでしっかり進めてほしい」といった前向きな反響が多く見受けられます。混乱の中でも、こうして冷静に事務手続きを進める姿勢こそが、加盟21カ国・地域の信頼関係を支える基盤になっていると言っても過言ではありません。
個人的な見解を述べさせていただくと、首脳が集まる華やかな舞台が失われた今こそ、実務者の粘り強い交渉が光る瞬間ではないでしょうか。世界経済が不透明さを増す中で、事務局のあるシンガポールで着実に成果を記録に残すことは、来年のマレーシア開催に向けた強力な追い風になるに違いありません。私たちはこの会合の行方を注視すべきです。
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