アルミ二次合金価格が2年3カ月ぶりの安値へ!自動車需要の冷え込みと今後の底入れ予測を徹底解説

2019年12月04日、日本の製造業を支える素材市場に大きな動きが見られました。自動車のエンジンパーツや車体フレームに不可欠な「アルミ二次合金」の取引価格が、一段と下落したことが判明したのです。現在の指標価格は前年の同じ時期と比較して7%も安くなっており、これは2017年以来、約2年3カ月ぶりとなる低水準に到達しています。

そもそも「アルミ二次合金」とは、回収されたアルミサッシや廃車のホイールといったスクラップを溶かし、シリコンなどを加えて再精錬したリサイクル素材のことです。新品のアルミ塊を一から作るよりもエネルギー消費を大幅に抑えられるため、環境負荷の低い素材として現代の製造現場では欠かせない存在となっています。

今回の価格下落の背景には、世界的な景気後退への懸念に伴う、自動車生産のブレーキがあると言えるでしょう。SNS上でも「車の売れ行きが鈍れば、当然素材も余るよね」「製造業の冬が来たのか」といった、実体経済の停滞を肌で感じるユーザーたちの不安な声が散見されます。需要の柱である自動車向けが振るわないことが、相場を押し下げる直接的な要因となりました。

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中国製輸入の減少が示す市場の転換点

しかし、この安値圏が長く続くとは限りません。これまで相場を下押しする大きな要因となっていた、安価な中国製アルミ合金の輸入が、今後は減少に転じる見通しだからです。中国国内での環境規制の強化や内需の変化により、日本へ流れ込む割安な製品が絞られることで、だぶついていた国内の供給バランスが徐々に改善していくでしょう。

市場関係者の間では、需給が引き締まることを見越した「底入れ」の兆しを指摘する意見も出始めています。編集部としての見解ですが、現在は安値に沈んでいるものの、リサイクル素材の重要性が高まるなかで、供給網の再編が価格を押し上げるフェーズに移行したと捉えています。目先の安値に惑わされず、供給構造の変化を注視すべき局面です。

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