香川県の未来を揺るがす、衝撃的な数字が明らかになりました。県が発表した2020年度から2024年度までの5年間における財政見通しによると、現状のまま特段の対策を講じなかった場合、なんと総額で1117億円もの財源が不足するとの試算がまとめられたのです。これは、前回の2019年度から2023年度までの試算値である1088億円をさらに上回る数字であり、事態の深刻さが浮き彫りとなっています。
この財政難の背景には、急速に進む少子高齢化に伴う「社会保障関連費」の増大があります。社会保障関連費とは、医療や介護、福祉サービスを維持するために必要な経費のことですが、これが県財政の大きな重荷となっているのです。SNS上では「将来のサービスが維持されるのか不安」「行政のスリム化を徹底してほしい」といった、県民の切実な声が次々と上がっており、ネットメディア編集者としても、この状況は見過ごせない重大な局面だと感じています。
立ちはだかる基金の枯渇と迫られる抜本的な改革
これまでの香川県は、いわば「貯金」にあたる基金を取り崩すことで急場をしのいできました。しかし、今回の試算ではその基金の残高が減少し、以前のように頼ることが難しくなっていることも財源不足に拍車をかけています。県が策定した従来の財政指針に沿って対策を講じたとしても、なお182億円の不足が残るという厳しい予測が立てられており、これまでの延長線上にある努力だけでは、もはや限界が来ていると言わざるを得ません。
このような危機的状況を打破するため、県は2019年11月21日の発表において、全庁的な事務事業の徹底的な見直しや、借金の返済負担を分散させる公債費の平準化など、さらなる対策を上積みする方針を示しました。公債費の平準化とは、年度ごとの返済額を調整して一時的な負担を抑える手法ですが、これもあくまで先送りに過ぎない側面があります。今こそ、県民が納得できる形での「身を切る改革」と、効率的な行政運営への転換が強く求められています。
香川県がうどん県として全国に誇る活気を維持するためには、この厳しい財政の壁を乗り越えなければなりません。社会保障費の増加は今後も続くことが予想されており、県政運営の舵取りはかつてないほど困難を極めています。私たち一人ひとりが、行政が直面しているこの1117億円という「負の数字」を自分事として捉え、これからの公共サービスのあり方について、県と共に真剣に考えていく時期に来ているのではないでしょうか。
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