柔道界のレジェンドとして知られる山口香氏が、同じ筑波大学で教鞭を執る「ある人物」に対して、まるでアイドルの追っかけのような熱い視線を送っていることを明かしました。そのお相手とは、世界初の装着型サイボーグとして名高い「HAL」を生み出した山海嘉之教授です。
2019年12月11日の日本経済新聞「交遊抄」にて、山口氏は山海教授への溢れんばかりの尊敬の念を綴っています。同じ大学に勤務していながら、多忙を極める教授の時間を奪うまいと、電車の隣の車両からそっと見守る姿は、まさに純粋なファンの心理そのものと言えるでしょう。
SNS上ではこの告白に対し、「意外な組み合わせだけど、お二人の志の高さは共通している」「一流が一流に惹かれる姿に親近感がわく」といった好意的な反響が広がっています。異なる分野で世界の頂点を知る二人の無言の交流は、多くの読者に新鮮な驚きを与えているようです。
理系女子の心を揺さぶる情熱の講演会
2019年7月には、理系分野を目指す女子中高生向けのイベントが開催されました。そこで山口氏が依頼した山海教授の講演は、予定されていた30分を大幅に超える、1時間を超える熱血講義となったのです。幼少期の夢から現在に至るまでの挑戦の軌跡が、惜しみなく語られました。
山海教授の専門は「サイバニクス」と呼ばれる学問領域です。これは、工学、医学、情報科学などを融合させ、人・機械・情報系を密接に組み合わせる革新的な技術を指します。難解な分野でありながら、困難を笑顔で語る教授の姿に、生徒たちの瞳は好奇心で満たされていきました。
山口氏は、もし自身が学生時代に教授と出会っていたら、「柔道家ではなくリケジョ(理系女子)になっていたかもしれない」とまで漏らしています。たとえ理数が苦手であっても、人の心を動かす圧倒的なビジョンとエネルギーは、分野の壁を軽々と越えていくものなのでしょう。
医療ロボット「HAL」がもたらす希望の光
山海教授が開発した医療ロボット「HAL(Hybrid Assistive Limb)」は、身体機能を改善・補助する画期的なデバイスです。脳から筋肉へ送られる微弱な信号を読み取り、装着者の意思通りに動くこの技術は、リハビリテーションの現場に劇的な変化をもたらしています。
車椅子生活を余儀なくされていた方々が、この技術によって再び自身の足で歩み出す光景には、誰しも胸を熱くせずにはいられません。既存の規制や学問の垣根を打ち破り、社会貢献を貫く山海教授の姿勢は、私たちに「人類の未来は明るい」という確信を与えてくれます。
私は、山口氏が抱く「片思い」のような憧憬こそが、新しい価値を創造する原動力になると考えます。誰かを心から敬う気持ちは、自分自身を磨くモチベーションに直結するからです。山口氏がいつか物陰からではなく、対等なパートナーとして教授と語り合う日が楽しみでなりません。
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