2019年12月12日の東京商品取引所において、金先物相場が3営業日連続で上昇し、投資家たちの熱烈な視線を集めています。この日の清算値は1グラムあたり5139円を記録し、前日と比較して29円もの大幅な値上がりを見せました。市場では、キラキラと輝くゴールドの資産価値が改めて見直されており、現物資産への資金シフトが鮮明になっています。
今回の力強い上昇を後押ししたのは、2019年12月10日から11日にかけて開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果です。FOMCとは、アメリカの金融政策を決定する最高意思決定機関のことで、世界経済の羅針盤とも言える重要な会議です。ここで示された2020年の政策金利見通しが、現在の低い水準を維持する方針であったことが、市場に大きな安心感を与えました。
金という資産は、持っているだけでは利息を生み出さないという特徴があります。そのため、銀行にお金を預けて得られる「金利」が低い状態が続くと、相対的に金の魅力が大きく高まるのです。SNS上では「低金利が続くなら、やはり守りの金は外せない」「ドル安も手伝って買い場が来ている」といった、強気な投資マインドを示す声が次々と投稿されており、お祭りムードが漂っています。
パウエル議長の発言が呼び水に!ドル安背景に強まる買い意欲
会合終了後の記者会見で、FRB(米連邦準備理事会)のパウエル議長が当面の金融緩和を維持する姿勢を強調したことも、追い風となりました。利上げという「売り材料」が遠のいたことで、投資家の間では「材料出尽くしによる買い」が加速しています。不透明な情勢下で、確かな価値を持つ金に資金を振り向けようとする動きは、今後も継続する可能性が高いでしょう。
さらに、低金利観測によって主要通貨に対して米ドルが売られたことも、価格を押し上げる要因となりました。金は国際的にドル建てで取引されるため、ドル安が進むと他通貨を持つ投資家にとっては割安感が生じます。お得に金を手に入れられるチャンスと見た買い注文が殺到しており、東京市場の熱気は当面冷めそうにありません。
個人的な見解を述べさせていただきますと、今回のような政策金利の据え置き発表は、まさに金投資における「守りから攻め」への転換点と言えるのではないでしょうか。インフレ懸念や地政学リスクが拭えない現代において、実物資産の代表格である金がポートフォリオの中で果たす役割は、私たちが想像する以上に大きくなっていると感じずにはいられません。
コメント