日本株急落のサイン?「みずほクラッシュ指数」が示す市場の過熱感と2019年12月の警戒ポイント

師走の足音が響く中、日本の株式市場に不穏な空気が漂い始めています。投資家たちが期待に胸を膨らませる年末相場ですが、足元では急落のリスクを指摘する声がにわかに高まってきました。みずほ証券が独自に算出している「みずほクラッシュ指数」に注目が集まっているためです。

2019年12月12日の時点で、この指数は0.77という高い数値を叩き出しました。一般的にこの指数が0.6を超えると、相場が過熱しすぎて急激に崩れる「クラッシュ」の危険信号とされています。過去を振り返ると、2018年2月に発生した「VIXショック」の際も、指数が0.8に迫る勢いを見せていました。

ここで言う「VIXショック」とは、投資家の心理不安を数値化した「恐怖指数(VIX指数)」が跳ね上がり、世界的な株安を招いた現象を指します。SNS上でも「過去のショック時と状況が似てきた」「利益確定を急ぐべきか」といった投資家たちの不安混じりの投稿が目立ち始めており、警戒感が急速に広がっています。

みずほ証券の末広徹シニアマーケットエコノミストは、日本株が2019年12月中に天井を打ち、そこから急転直下で下落する懸念が極めて強いと分析しています。株価が順調に上がっているように見える時こそ、落とし穴が潜んでいるものです。冷静な市場判断が、今まさに求められているのではないでしょうか。

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バブルの再来を検知する「クラッシュ指数」の正体

そもそも「みずほクラッシュ指数」とは何でしょうか。これは過去100営業日における東証株価指数(TOPIX)の動きを分析し、過去のバブル崩壊直前のパターンとどれほど似ているかを数値化したものです。株価の変動、いわゆる「チャートの形状」から市場の歪みを読み取ろうとする試みなのです。

急落直前の相場には、特有の「癖」が現れます。それは、目立った下げが徐々に影を潜め、不自然なほどに株高の勢いが加速していく状態です。この静かなる過熱を指数が検知したということは、現在の日本株が「いつ弾けてもおかしくない風船」のように膨らんでいる可能性を示唆しているでしょう。

市場の関心は、今後の重要イベントに注がれています。イギリスの総選挙の開票結果や、アメリカによる対中追加関税の発動期限など、世界を揺るがす火種が控えているからです。もしこれらの外部要因が引き金となり、株価の「癖」と合致してしまえば、私たちの想定を遥かに超える波乱が起きるかもしれません。

私自身の見解としては、こうしたデータが示す「警報」を軽視すべきではないと考えます。好材料ばかりに目が向きがちな上昇局面こそ、客観的な指数を鏡として、自身のポートフォリオを見直す勇気が必要です。2019年の幕引きが波乱とならぬよう、今は慎重な姿勢を崩すべきではないでしょう。

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