ビール好きにとって聖地とも言える東京・恵比寿に、これまでの常識を覆す新しいスタイルのレストランが誕生しました。キリンビールの完全子会社であるキリンシティが、2019年12月13日にオープンさせた新業態「クラフトマルシェ by Kirin City」です。このお店は、特に感度の高い若者世代をターゲットに据えており、クラフトビールの魅力をより身近に、そしてスマートに楽しんでもらうための工夫が随所に凝らされています。
注目のドリンクラインナップは、最大16種類もの個性豊かなクラフトビールが揃っています。そもそもクラフトビールとは、小規模な醸造所が情熱を込めて造る「手作りのビール」を指し、銘柄ごとに異なる香りや味わいを楽しめるのが最大の特徴です。さらに、ビール以外にも約20種類のドリンクが用意されているため、お酒の好みが分かれるグループでも安心して足を運べるでしょう。都会の真ん中で、自分だけのお気に入りを見つける贅沢な時間を過ごせそうです。
お料理についても、ビールとの相性を徹底的に追求したメニューが並びます。看板メニューの一つである「チキンコンフィ」は、低温のオイルでじっくり加熱することで肉の旨味を閉じ込めるフランスの調理法を用いた逸品です。外はパリッと、中はしっとりとした食感が、喉越しの良いクラフトビールと見事なハーモニーを奏でます。客単価は3,000円程度と設定されており、仕事帰りや週末のちょっとした贅沢にぴったりの手頃感も魅力と言えるでしょう。
LINE連携のセルフオーダーが変える次世代の飲食店体験
今回の出店で最も画期的な試みは、スマートフォンを駆使した注文システムです。LINEやシステム開発のOkageと共同開発したこの仕組みにより、お客様はテーブルに置かれたQRコードを読み取るだけで、店員さんを呼ぶことなくスムーズに注文を完了できます。SNS上でも「店員さんを待つストレスがなくて最高」「自分のペースで頼めるのが今っぽい」といったポジティブな反響が広がっており、デジタルネイティブ世代にとって非常に親和性の高いサービスとなっています。
お会計に関しても、現金やクレジットカードだけでなく「LINE Pay」といったキャッシュレス決済に対応している点が非常にスマートです。こうしたデジタル化の推進は、単に利便性を高めるだけでなく、店舗運営の効率化にも直結しています。従業員のオペレーション負担を減らすことで利益率を改善し、持続可能な店舗経営を目指すという企業の戦略が見て取れます。運営状況次第では、2020年にもさらなる店舗拡大が予定されており、この新しい波は加速していくでしょう。
編集者の視点から言えば、この取り組みは「効率化」と「顧客体験の向上」を両立させた見事なモデルケースだと感じます。飲食店での「注文したくても店員さんが捕まらない」という小さな不満をテクノロジーで解消し、その分、提供される料理やビールの質をじっくりと堪能できるのは、利用者にとって最大のメリットです。伝統あるキリンが、恵比寿という地で提案する次世代の「クラフトビール体験」は、これからの外食シーンのスタンダードになる予感がします。
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