2019年4月25日、大阪・梅田エリアに、ひときわ目を引く大型ビールパブ「クラフトマンウマミ」がオープンしました。このお店は、関西を中心に飲食店を展開するフードリンクス(大阪市)が手掛けた新業態で、JR京都線の高架下、中崎町という好立地に位置しています。最大の目玉は、なんと店内に併設された大型のビール醸造所。出来立てのオリジナルクラフトビールをその場で味わえるという、ビール愛好家にとって夢のようなスポットが登場したのです。
クラフトマンウマミが狙う主要顧客層は、これまでのビアホールのイメージを覆す「女性客」です。店内は落ち着いた英国のパブを彷彿とさせる内装で統一されており、一般的なビアホールの持つ「男性客中心で入りにくい」というイメージを払拭しています。実際、開店から約1ヶ月で利用者の約6割が女性客となっており、この戦略が見事に成功していることが分かります。店内には大型のソファ席も用意され、「女子会」での利用にも最適で、ゆったりとした時間を過ごせるよう工夫されているのが魅力でしょう。
提供されるビールは、同店オリジナルのクラフトビール「UPA(ウマミペールエール)」を中心に、約20種類がラインナップされています。このUPAは、カラメルモルトの持つコクと甘みに、フルーティーなホップの香りが加わった、飲み口の軽さが特徴です。苦味が抑えられているため、普段あまりビールを飲まない女性でも気軽に楽しめるように配慮されています。さらに、お客様の好みをスタッフが丁寧にカウンセリングし、その趣向に合ったビールを提案する飲み比べメニューも用意されているのは、ビール初心者にとっても嬉しいサービスでしょう。
このお店の象徴とも言えるビール醸造所は、ガラス張りとなっており、店内でビールを楽しみながら、発酵から貯酒まで、ビールの製造工程を一望できる設計になっています。醸造所には500リットルのビールタンクが6つ備えられ、自家製ビールの鮮度と品質へのこだわりが伝わってきます。店舗責任者の崔俊典さんは、ご自身が大のビール好きであることがお店を始めるきっかけになったと語っており、オリジナルビールを造るために、ノウハウを持つ企業で修業を重ねたという熱意も素晴らしいですね。
ビールと相性抜群のこだわりフードと昼間のカフェ営業
ビールのお供となる料理にも、細部にわたるこだわりが見られます。低温真空調理で仕上げられた肉盛り合わせや、自家製の石窯ピザなど、ビールの美味しさを一層引き立てる52種類のフードメニューが取り揃えられています。特にピザは、生地にビール酵母が練り込まれているとのことで、まさにビールパブならではの逸品と言えるでしょう。
さらに、ビールパブとしては珍しく、2019年5月からは昼間のランチとカフェの営業もスタートしました。「国産牛の厚切りローストビーフランチ」や「パスタランチ」など5種類のランチメニューを提供しており、これらはすべて窯焼きのピザやパン、週替わりサラダが食べ放題で、料金は1280円からという非常にリーズナブルな価格設定です。崔さんは「女性の昼間のランチ需要を取り込む」ことを目指しており、昼間の集客から夜の時間帯への回遊効果も期待しているようです。
国内外から注目を集める英国風パブの魅力
落ち着いた英国のパブのような雰囲気は、女性客だけでなく、インバウンド(訪日客)をも惹きつけています。欧米系の旅行者の中には、連日足を運んでくれる方もいるそうで、慣れ親しんだパブの雰囲気は、異国の地においても安心感を与えているのでしょう。総座席数は約120席と大型で、団体客でも利用しやすい点も、観光客にとって大きな魅力となっています。現在、提供するオリジナルビールは1種類ですが、今後は5種類に拡充する計画があるとのことで、今後のラインナップの充実に期待が高まります。
このように、クラフトマンウマミは「出来立てのクラフトビールを女性が気軽に楽しめる」という明確なコンセプトのもと、内装、メニュー、サービスすべてにこだわり抜いています。従来のビアホールのイメージを刷新し、20代から30代の女性をメインターゲットに据えた戦略は、新たなビール文化の担い手となる可能性を秘めていると感じられます。これから大阪・梅田エリアの新たなランドマークとして、その成長が非常に楽しみな注目スポットです。
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