冬のアート散策に!品川工の造形美から国宝・雪松図まで注目展覧会を一挙紹介

冬の澄んだ空気に包まれる2019年12月13日、芸術の秋を越えてさらに深まるアートシーンから、今まさに足を運びたい注目の展覧会情報をお届けします。日常を忘れさせてくれるような、感性を刺激する至極のラインナップが揃いました。

まず注目したいのは、練馬区立美術館で開催中の「没後10年 品川工展 組み合わせのフォルム」です。2020年2月9日まで開催されるこの展示では、紙彫刻から版画まで多岐にわたる分野で足跡を残した造形作家、品川工氏の軌跡を約70点の作品でたどります。

特に目を引くのが、スコップや工具といった身近な鉄製品を組み合わせて作られた「虫の王様」というオブジェでしょう。無機質なはずの金属が、作家の魔法によって命を吹き込まれたかのような躍動感を持っており、その独創的な視点には驚かされるばかりです。

SNSでは「身近な道具がこんなに格好いいアートになるなんて!」と、素材の意外性に驚く声が上がっています。鏡やフォトグラム(カメラを使わずに印画紙の上に直接物を置いて感光させる技法)を用いた実験的な試みも、現代の私たちに新鮮な刺激をくれるはずです。

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国宝の輝きと明治の面影に触れるひととき

続いてご紹介するのは、三井記念美術館で2019年12月14日から2020年1月30日まで開催される「国宝 雪松図と明治天皇への献茶」です。お正月の風物詩ともいえる円山応挙の名作「雪松図屏風」が、今年も私たちの目を楽しませてくれます。

今回は応挙の傑作に加え、天皇家ゆかりの貴重な品々が並ぶのも見逃せません。明治天皇が実際に愛用されていた椅子などの展示は、当時の空気感を肌で感じさせてくれる貴重な機会となるでしょう。伝統ある茶道具と国宝が織りなす空間は、まさに背筋が伸びる思いです。

私個人としては、歴史の重みを感じる調度品と、応挙が描いた静謐な雪の表現が共鳴する展示構成に非常に惹かれます。慌ただしい年末年始だからこそ、静かな美術館で日本の美の真髄に触れ、心穏やかな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

現代のアートとデザインが紡ぐ新たな視点

東京都写真美術館では、2020年1月26日まで「至近距離の宇宙 日本の新進作家 vol.16」を開催しています。SNSやVR(仮想現実:コンピューターで作られた仮想空間を現実のように体感できる技術)が普及した現代における、若手作家たちの鋭い感性が光ります。

さらに府中市美術館では、2019年12月14日から2020年3月1日まで「青木野枝 霧と鉄と山と」が開催中です。鉄という重厚な素材を使いながら、霧や水蒸気といった形のないものを表現する手法は、ミニマル(最小限の要素で構成する美学)な美しさに溢れています。

その他、鹿沼市立川上澄生美術館でのレトロで愛らしい版画展や、銀座でのスイス・タイポグラフィーの巨匠カール・ゲルストナー展など、見どころは尽きません。この冬は各地の美術館を巡り、あなただけのお気に入りの「表現」を見つけてみてください。

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