国内最大級のゲーム攻略プラットフォームを運営する株式会社GameWithから、穏やかではない速報が飛び込んできました。2019年6月1日から2019年11月30日までの半年間における単独決算において、本業の儲けを示す営業利益が前年同期比で約4割も落ち込み、2億8000万円前後にとどまる見通しであることが判明したのです。
かつては飛ぶ鳥を落とす勢いだった同社に、一体何が起きているのでしょうか。今回の減益における最大の要因は、収益の柱であるインターネット広告の単価下落です。特に、複数のWebサイトにまたがって自動的に配信される「アドネットワーク」と呼ばれる広告枠の価格が下落したことが、収益性を大きく押し下げる結果となりました。
SNS上では「最近は動画での攻略情報が主流になり、テキスト主体のサイトは厳しいのではないか」といった冷静な分析や、「GameWithほどの規模でも単価下落の影響をこれほど受けるのか」という驚きの声が広がっています。また、積極的な採用活動によって社員数が増加し、人件費という固定費が膨らんだことも利益を圧迫する一因となりました。
閲覧数伸び悩みへの処方箋と、反転攻勢への戦略
売上高についても、前年同期から約1割減の14億円程度になる見込みです。これまで順調に推移していたサイト閲覧者数(PV数)が足元で伸び悩んでおり、主力であるYouTube広告や自社サイトの広告収入に影を落としています。特定のプラットフォームに依存するビジネスモデルが持つ、脆さが露呈した形とも言えるでしょう。
しかし、GameWithはただ手をこまねいているわけではありません。今後は、企業から直接依頼を受けて制作する「タイアップ広告」などの独自広告販売を強化する方針です。これは、代理店を通さず自社の強みを活かして制作するため、利益率が非常に高いのが特徴です。2019年12月18日には同業の事業買収も発表し、規模の拡大を急いでいます。
編集者としての私見ですが、ゲームメディア業界は今、単なる情報の羅列から「体験価値の提供」への転換期にあります。広告単価の下落は業界全体の課題ですが、買収によるメディアポートフォリオの拡充が、多様化するユーザーニーズにどう応えていくかが鍵です。2020年1月8日に予定されている正式な決算発表の内容に、さらなる注目が集まります。
コメント