2019年10月に日本列島を襲った台風19号は、各地に甚大な被害をもたらしました。観光の名所として知られる箱根エリアも例外ではなく、主要幹線道路である国道138号線の一部区間が土砂崩れによって寸断される事態が続いています。しかし、待ちに待った復旧のニュースが届きました。神奈川県は2019年12月23日、不通となっていた区間の通行止めを2019年12月27日の午前11時に解除することを公式に発表したのです。
今回、通行が可能になるのは、箱根町仙石原の「小塚入口バス停」付近から宮城野の「碓氷洞門(うすいどうもん)」に至る約2.8キロメートルの区間です。洞門とは、トンネルのように山をくり抜くのではなく、斜面からの落石や崩落を防ぐために道路を覆うように作られた防護施設のことを指します。この区間は大規模な崩落に見舞われましたが、県は被災箇所に隣接する土地へ「仮設道路」を急ピッチで建設し、応急的な通行確保にこぎ着けました。
冬の箱根ドライブ、仮設道路の通行には慎重な運転を
SNS上では、この発表を受けて「年末年始の旅行に間に合って本当によかった」「迂回路での渋滞が酷かったので助かる」といった安堵の声が数多く寄せられています。国道138号線は小田原市から静岡県御殿場市方面へ抜ける重要なルートであるため、地域住民や観光客にとって今回の開通は最高のクリスマスプレゼントと言えるでしょう。物流の停滞解消や、観光客の足が戻ることによる地域経済の活性化が、何よりも期待されています。
ただし、利用にあたってはいくつかの注意点も存在します。県道路管理課が警鐘を鳴らしている通り、新設された仮設道路は急造であるため、路面状況が不安定になりやすい側面があります。特にこれからの時期、箱根の山間部は路面凍結が頻繁に発生するでしょう。急カーブや急勾配が予想される仮設区間では、通常以上にスリップへの警戒が必要です。スタッドレスタイヤの装着やチェーンの携行は、ドライバーにとって必須の心得となります。
編集者の視点から申し上げれば、今回の迅速な仮設道路の開通は、関係者の並々ならぬ努力の賜物だと感じます。しかし、あくまで「応急復旧」であることを忘れてはなりません。便利なインフラへの感謝を忘れず、安全第一でハンドルを握ることが、被災地の復興を後押しする第一歩になるはずです。美しい冬の箱根を楽しむためにも、万全の装備と心にゆとりを持ったドライブを心がけて、素晴らしい年末年始をお過ごしください。
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