近視の救世主!メニコンが中国で仕掛ける「寝ながら視力矯正」の革新レンズと海外進出の全貌

寝ている間に視力が回復する魔法のような技術が、ついに巨大市場へと本格進出を果たします。日本のコンタクトレンズ最大手であるメニコンが、中国市場に向けて画期的な新商品を投入すると発表し、大きな話題を集めているのです。対象となるのは、特殊なレンズを夜間に着用することで角膜の形を一時的に変化させ、日中の視力を裸眼のまま維持する「オルソケラトロジー(オルソレンズ)」という先端技術になります。

中国では現在、スマートフォンの普及や学習環境の変化により、10代の近視人口がなんと8000万人に達していると報告されています。この深刻な状況に対して、SNS上では「子どもにメガネをかけさせたくない親にとって、寝ている間のケアは本当にありがたい」「日本製の高い安全性を備えたレンズなら、ぜひ試してみたい」といった期待の声が数多く上がっており、我が子を想う現地の保護者たちの間で非常に関心が高まっている模様です。

今回メニコンが投入する新型レンズ「ズィーナイト」は、これまでの常識を覆す手軽さが最大の武器となっています。従来品は目に適合するレンズを選ぶまでに複雑な検査を要していましたが、今回の新商品は瞳の画像を撮影するだけで、個人の目の形状に合う最適なレンズを瞬時に判別できる仕組みです。こうした処方の簡便さは、医療現場の負担を減らすだけでなく、忙しい現代の親子にとって強力な追い風になるに違いありません。

同社の田中英成社長が「中国は一人っ子家庭が大半を占めるため、子どもの健康や視力管理に熱心な両親が極めて多い」と分析するように、プレミアムな価値を求める層へのアプローチは非常に的確だと私は感じます。安価な現地メーカーが台頭するなかで、あえて「日本製ならではの圧倒的な高品質と安全性」を前面に押し出すブランディング戦略は、信頼性を最優先する子育て世代の心理に深く突き刺さるはずです。

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グローバル展開を加速させるメニコンの勝算と次なる一手

さらにメニコンは、現地で着用者の4割が愛用しているというカラーコンタクトレンズ市場にも、日本に先駆けて参入する方針を固めました。瞳に届く酸素の量を表す「酸素透過性」に優れた高機能な素材を採用し、他社製品との圧倒的な差別化を図る狙いが見て取れます。単なるおしゃれの道具としてだけでなく、大切な瞳の健康を守るという衛生面での高い付加価値を提案できる点は、老舗メーカーとしての大きな強みと言えるでしょう。

今回の果敢な挑戦の背景には、これまで課題とされてきた海外展開の遅れを取り戻したいという同社の強い危機感があります。2019年3月期の連結売上高は過去最高となる808億円を記録したものの、そのうち海外が占める割合はわずか12%(94億円)にとどまっており、アメリカの競合巨頭であるジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)の背中はまだ遠いのが現状です。

しかし、得意とする高収益な独自商品にリソースを集中させる戦略への転換により、未来への視界は一気に開けつつあります。欧州では2019年10月にイタリアの有力企業「SOLEKO(ソレコ)」社を買収したことで販路を大幅に拡大しており、洗浄液などのケア用品も含めた豊富なラインナップで、欧州全体の売上高を現在の1.5倍となる100億円規模へと一気に引き上げる計画を掲げています。

これらの施策を統合し、メニコンは2022年3月期までに海外売上高を130億円へと伸ばし、19年3月期比で3割増の大躍進を遂げるロードマップを描いています。オルソレンズや洗浄液といった利益率の高いケア商品は、販売数が伸びるほど会社の収益力を劇的に底上げするため、投資家からの期待感も一層高まっていくでしょう。

今後の成長の鍵を握るのは、世界的な需要爆発に対応するための供給体制の強化です。同社は国内子会社を通じて、2020年中にも長野県上伊那郡にある工場の生産能力を2倍へと引き上げる増産体制を整える予定となっています。日本の優れた技術力が世界の近視に悩む人々を救い、グローバル市場で飛躍していく姿を、これからも大いに注目して応援していきたいものです。

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