【2020年最新】長期インターンシップは就職活動に本当に有利?メリットと「ブラック企業」を見極めるための注意点を徹底解説!

数カ月から数年といった長期間にわたり、企業の実務を経験する「長期インターンシップ」への注目が集まっています。実際のビジネスパーソンと机を並べて働く経験は、短期間の就業体験では決して味わえない仕事の本質的な面白さを実感できる点が魅力でしょう。

インターネット上のSNSでも「学生のうちに裁量権のある仕事を任せてもらえるのは貴重な経験」「アルバイトよりも成長を実感しやすい」といった、ポジティブな発言が数多く見受けられます。キャリア形成の選択肢として、すでに定着していると言えるのではないでしょうか。

実際に大学2年生の春から約2年間、都内の人材系スタートアップ企業で活躍した大学生の事例をご紹介します。この学生は授業のない午後を中心に週2、3回出勤し、先輩社員の指導を受けながら営業活動に従事しました。目標設定やアプローチの手法を実践的に学んだそうです。

特筆すべきは、成果に応じた報酬体系が用意されていた点になります。受注金額の10分の1が支払われる仕組みで、多い月には40万円近くを稼ぐこともありました。平均しても時給換算で1000円程度になり、経済的な恩恵も大きかったと振り返っています。

さらに、名刺交換やメールの作法といったビジネスの基礎知識を在学中に習得できたことも、大きな収穫だったと語ります。就職活動の面接の際にも、この長期インターンシップで培った具体的なエピソードをアピールでき、第一志望だった外資系IT企業の営業職から内定を獲得しました。

就職情報大手のマイナビが実施した2020年卒の学生を対象とした調査によりますと、インターンシップへの参加経験があると回答した割合は79%に達しています。このデータからも、就職活動における必須のプロセスとして定着している様子がうかがえるでしょう。

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通年採用への危機感から低学年化が進む背景

従来のインターンシップは1日から2週間程度が主流でしたが、最近では給与が支払われる長期のプログラムが人気を集めています。専門の情報サイトによると、2019年9月から2019年12月までに新規登録した大学1、2年生の数は、前年の同じ時期と比較して約1.6倍に急増しました。

こうした低学年化の背景には、採用市場の変化が存在します。2019年4月に日本経済団体連合会(経団連)が、時期を限定せずに採用を行う「通年採用」を推進する方針を打ち出したことで、学生たちの間には「早く動かなければ出遅れてしまう」という焦りが生じているのです。

また、職務内容を明確にして雇用する「ジョブ型雇用」の広がりを予測し、早期に専門スキルを身に付けたいと考える学生も増えています。長期インターンシップは企業と雇用契約を結ぶため、お金を稼ぎながら実務経験を得られる点が、通常のアルバイトとの最大の違いです。

受け入れ企業の多くは設立間もないスタートアップ企業ですが、なかには高度な専門知識を活かせる場もあります。データ分析を手掛けるある企業では、情報工学などを学ぶ学生から月に20人以上の応募があり、採用倍率が約10倍に達するほどの人気を誇っている状況です。

受け入れる企業側にとっても、人手不足が深刻化するなかで、優秀な学生が短期間であっても戦力になってくれるメリットは大きいと言えます。社員と同様に退職のリスクはあるものの、第一線で活躍してくれる若い才能を歓迎する声は切実なものがあるでしょう。

「ブラックインターン」の罠と賢い選択の重要性

その一方で、学生を都合のよい労働力としかみなさない「ブラックインターン」の存在には、厳重な注意が必要不可欠となります。ある大手コンサルティング企業の内定者は、高評価な役職の募集に惹かれて応募したものの、実際の業務はマニュアル通りの苦情対応ばかりでした。

希望とは異なる単純作業の繰り返しや、過度なノルマの提示、さらには賃金の未払いといったトラブルも報告されています。労働問題を支援するNPO法人は、不審に思った場合は契約書や勤務実績の記録などの証拠を確実に手元に残しておくよう、強く注意を促していました。

ここで、編集部としての見解を述べさせていただきます。就職活動を有利に進めるための手段として長期インターンシップを利用することは、決して悪いことではありません。しかし、単なる内定獲得の「道具」として時間を費やすのは、非常に実のない選択だと考えます。

企業の人事担当者からも、「働く具体的なイメージを持てている点は評価できるが、大切なのは何を学び、何を成し遂げたかである」という意見が出ています。つまり、肩書きや経験の有無そのものよりも、そこに至るプロセスと自己成長の度合いが問われているのです。

学生時代には、社会人になってからは得がたい自由な時間が豊富にあります。インターンシップに縛られるあまり、大学での学問や友人との交流といった貴重な機会を犠牲にしては本末転倒でしょう。自分自身の人生にとって本当にプラスになるか、冷静に見極めてください。

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