東京が最多って本当!?意外と間違える国宝ランキングから紐解く日本のお宝の真実

私たちの心を満たし、歴史の重みを今に伝える「国宝」について、皆さんはどれくらい知っていますか。2020年01月11日に発表された1000人を対象としたクイズ調査では、多くの人が勘違いしている意外な事実が浮き彫りになり、SNSでも驚きの声が広がっています。本日はその中から特に誤答の多かったトップ5を、分かりやすい解説と共にお届けします。

最も多くの人が間違えた第1位は「国宝が多い都道府県」という問題です。京都や奈良をイメージする方が多いでしょうが、正解はなんと東京都となります。2019年12月01日時点のデータによると、東京には281件、京都に234件、奈良に203件の国宝が存在し、全体の64%がこの3都府県に集中している状況です。

東京が首位に君臨する理由は、東京国立博物館(東京都台東区)を筆頭に、貴重な美術品を保管する施設が数多く集まっているからです。一方で建造物の国宝は東京に2つしか存在せず、その代表格が東京都港区赤坂にある「迎賓館赤坂離宮」となります。明治以降の文化財として2009年に初めて国宝指定されたこの美邸は、現在通年で一般公開されています。

スポンサーリンク

金閣寺は対象外?知られざる指定解除のドラマ

続いて誤答が多かった第2位は「国宝ではないもの」を選ぶクイズです。正解は京都を代表する名所である金閣寺となります。実は金閣寺もかつては国宝でしたが、1950年に起きた悲しい放火事件によって建物が焼失してしまったため、指定を解かれることになりました。現在の建物は再建されたもので、1994年に世界遺産へ登録されています。

第3位は「国宝の総数」にまつわる問題です。正解は1120件となります。そもそも国宝とは、法律に基づいて選ばれた重要文化財(2019年12月時点で1万3275件)の中から、さらに「世界文化の見地から類を見ない国民の宝」として厳選された至高の作品群を指します。文化財のランクを示す言葉として覚えておくと便利でしょう。

第4位は、京都の三十三間堂に安置されている「千手観音坐像の実際の手の数」です。千手という名前から多くの手を想像しますが、正解は42本となります。胸の前で合わせる手のほかに40本の手があり、それぞれの手が25の広大な世界を救うとされるため、掛け合わせて40かける25で「千手」の慈悲を表現しているのです。

世界を魅了した北斎の浮世絵に国宝がない理由

第5位は「国宝に指定された作品がない絵師」についてです。雪舟や俵屋宗達は複数の国宝を誇りますが、なんと葛飾北斎の作品には1つも国宝がありません。これは浮世絵というジャンルそのものの特性が関係しています。浮世絵の多くは版画として大量に刷られたため、複製が可能であるという理由から、現時点では最高峰の指定が見送られている状態です。

SNS上では「東京が1位なのは盲点だった」「金閣寺が国宝じゃないなんて信じられない」といった驚きの投稿が相次いでいます。私たちは日常的にこれらの名所に親しんでいますが、その背景にある定義や歴史を知ることで、お宝への愛着がさらに深まるのではないでしょうか。皆さんもこの機会に、身近な日本文化の奥深さに触れてみてください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました