補聴器と計測機器の国内トップメーカーであるリオンが、開発体制を劇的に変革させました。同社は部門の垣根を取り払い、テクノロジーを集約した「技術開発センター」を新設したのです。これまでは製品ごとに分かれていたチームを、通信機能やソフトウェアといった技術テーマごとに再編成しました。清水健一社長は、この改革によって情報の共有を円滑にし、開発のスピードを極限まで加速させたいと熱く語ります。
SNS上でもこのニュースは大きな話題を呼んでおり、「老舗企業が挑む大胆な組織改革に期待が持てる」「補聴器の技術が別の分野にどう活かされるのか楽しみだ」といった好意的な声が多数寄せられています。異なる分野の知恵が交わることで、私たちの想像を超える新しいイノベーションが生まれる予感がしてワクワクしますね。
微粒子計測器が魅せる驚異の成長とオーダーメード戦略
現在、リオンの売上を牽引しているのが「微粒子計測器事業」です。微粒子計測器とは、空気や液体の中にある目に見えないほど小さなゴミやホコリの数を測定する最先端の装置を指します。この事業の売上高は前の期と比べて20%も増加しており、凄まじい勢いで成長を遂げています。その利用目的の約8割を占めているのが、精密な作業が求められる半導体関連の製造現場です。
2019年夏には、15ナノメートルという驚異的な小ささの粒子を測定できる新製品の導入をスタートさせました。ナノメートルとは、1ミリメートルの100万分の1という、顕微鏡でも見ることが難しい極小の単位のことです。リオンはこの最先端機器を単なる大量生産品としてではなく、顧客の工場や目的に合わせて基準を変える「オーダーメード方式」で提供しています。
清水社長は、3年後までに半導体関連の売上台数を2倍に伸ばすという高い目標を掲げており、さらに微細な粒子を測定できる製品の開発に向けて研究を続けています。こうした顧客ファーストの柔軟な姿勢こそが、同社が市場で圧倒的な信頼を勝ち得ている最大の理由だと言えるでしょう。
水質検査をリアルタイムに!人手不足を救う生物粒子計数器
さらに注目を集めているのが、液体の中の微生物を素早く見つけ出す「生物粒子計数器」の存在です。これまでは、浄水場などで水を採取してから中の菌をじっくり育てて調べる必要がありました。そのため、安全を確認するまでに多くの時間と人手がかかっていたのです。しかし、この画期的な機器を導入すれば、藻などの微生物の有無をリアルタイムで即座に判別できるようになります。
この技術によって、これまでの水質検査で課題だったタイムラグや深刻な人手不足が一気に解消されるため、各地で導入が急ピッチで進んでいます。今後は、さらに厳しい品質管理が求められる医薬品工場や人工透析液の製造現場、さらには身近な飲料工場への需要開拓も見込まれています。私たちの命や健康に直結する「食と医療の安全」を陰で支えるリオンの技術力には、深い敬意を表さずにはいられません。
補聴器の常識を覆す!耳鳴り治療へのアプローチで過去最高売上へ
リオンの祖業である補聴器事業も、素晴らしい成果を上げています。2019年第2四半期には、補聴器の売上高が過去最高水準を記録しました。その背景には、補聴器が単に音を大きくするだけでなく、不快な「耳鳴り」を改善できるという革新的な研究結果が医師から発表されたことがあります。これは脳に適度な刺激を与えて耳鳴りを感じにくくさせる最先端の治療アプローチです。
同社はこの医師と共同で分かりやすい冊子を作成し、医療の現場へ補聴器の新しい可能性を広めました。周囲の雑音をうるさく感じて使用を諦めていた人々に向けて、図やイラストを交えて役割を丁寧に解説したことで、多くのユーザーから「安心して使い続けられる」と大好評を得ています。
高齢化が進む日本ですが、国内の補聴器の普及率は欧米の3分の1程度にとどまっているのが現状です。だからこそ、こうした地道で親身な啓発活動は、人々の健やかな暮らしを守るために社会的にも極めて大きな意義があると感じます。技術の融合によって進化を続けるリオンが、これからどのような未来を創造していくのか目が離せません。
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