日本の農業がいま、テクノロジーの力で劇的な進化を遂げようとしています。農業機械メーカーとして名高い小橋工業株式会社は、最先端の人工知能(AI)開発を進める株式会社ヒューマノーム研究所との間で、共同研究契約を締結したことを2020年1月14日に発表しました。この提携は、これからの日本の食を支える大きな一歩になるに違いありません。
現在、日本の農業界は働く人の高齢化や深刻な担い手不足という大きな課題に直面しています。こうした状況を打破する切り札として注目を集めているのが、情報通信技術を駆使して超省力化や高品質生産を可能にする「スマート農業」です。今回の共同研究は、まさにこの次世代農業の実用化を加速させるための強力なタッグと言えるでしょう。
SNS上でもこのニュースは大きな話題を呼んでおり、「老舗の技術と先端ITの融合にワクワクする」「これなら若者も農業に参入しやすくなるかも」といった未来への期待に満ちた声が多数寄せられています。業界の枠を超えたコラボレーションが、多くの人々の関心を集めている証拠です。
作業を「見える化」する最先端テクノロジーの仕組み
今回の共同開発では、AIだけでなく「IoT」という技術もフルに活用されます。IoTとは、身の回りのあらゆるモノをインターネットに接続し、相互に情報をやり取りする仕組みのことです。この技術により、農機具に搭載されたセンサーがリアルタイムで様々なデータを集めることが可能になります。
具体的には、トラクターに乗って作業をしている最中に、田畑の耕し具合がひと目で分かるシステムを目指しています。これまで熟練の農家が長年の勘や経験で判断していた土の状態が、データとして可視化されるのです。これなら経験の浅い若い世代でも、ベテランと同じように質の高い農作業が行えるようになるでしょう。
岡山市に拠点を置く小橋工業は、田畑を耕すための「耕運爪」と呼ばれる部品で国内トップシェアの5割強を誇る、ものづくりの名門企業です。さらに、田んぼの土手を強固にする「あぜ塗り機」や、田植えの前に土を平らにする「代かき機」といった、お米作りに欠かせない重要な機械の生産でも高い実績を残しています。
一方、パートナーとなるヒューマノーム研究所は、日本の最先端研究機関である産業技術総合研究所でチーム長を務めた瀬々潤社長が、2017年10月に立ち上げた精鋭企業です。確かな歴史を持つ小橋工業の「ハードウェアの技術」と、研究所が持つ「高度なAI解析力」が融合することで、これまでにない革新的な農機が誕生する予感がします。
私は、こうした伝統技術と最先端ITの融合こそが、日本のものづくりや第一次産業が生き残るための正攻法だと考えます。ベテランの職人技や感覚をデータとして残し、次の世代へ継承していく試みは、農業以外の分野にも希望を与えるはずです。今回の挑戦が実を結び、全国の田畑で活躍する日を楽しみに待ちたいと思います。
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