2020年1月24日のニューヨーク外国為替市場において、円相場が前日からさらに値を上げる展開となりました。取引の終値は1ドル=109円20銭から30銭を記録し、前日比で25銭の円高ドル安が進んでいます。この背景には、中国を中心に猛威を振るい始めている新型肺炎の存在があるのです。感染拡大への懸念が投資家の心理に冷や水を浴びせ、市場全体にリスクを避けようとする動きが急速に強まりました。
為替市場では、世界的な危機や不安要素が高まった際、比較的安全とされる通貨へ資金を避難させる傾向があります。これを「リスクオフ(安全資産への資金逃避)」と呼びますが、日本円はその代表格として選ばれやすい特徴を持っているのです。SNS上でも「やはり有事の円買いが始まった」「新型肺炎のニュースで相場が不安定になっている」といった声が相次いでおり、個人の投資家たちの間でも警戒感が一気に高まっている様子がうかがえます。
具体的な終値を見てみると、ユーロに対しても円高が進行しており、1ユーロ=120円45銭から55銭と、こちらは60銭の大幅な円高となりました。また、ユーロとドルの関係においては、1ユーロ=1.1020ドルから1.1030ドルとなり、0.0035ドルのユーロ安に振れています。この数字からも、世界中のマネーがユーロなどの通貨から離れ、より堅実な避難先を求めて激しく流動している現状が浮き彫りになったと言えるでしょう。
編集部としては、今回の新型肺炎がもたらす経済への影響は、単なる一過性のショックにとどまらない可能性を危惧しています。特に観光業やサプライチェーンへの打撃は計り知れず、世界経済の減速がこのまま進めば、さらなる円高の加速も十分に考えられます。実体経済がどこまで持ちこたえられるのか、私たちは目先の株価や為替の乱高下に惑わされることなく、感染症の収束時期とその影響を冷静に見極めていく必要があるでしょう。
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