2019年12月05日の東京外国為替市場では、円を売って外貨を買う動きが活発化しており、円相場は下落基調を強めています。正午時点での取引価格は1ドル=108円86銭から87銭近辺となっており、前日と比較して39銭ほど円安の方向に振れました。この背景には、世界経済を揺るがせていた米中貿易協議に対する投資家の過度な警戒感が和らいだことがあります。
市場では「リスクオフ」と呼ばれる、不透明な情勢時に資産を守ろうとする動きが落ち着きを見せました。これにより、安全な資産として選ばれやすい「低リスク通貨」の円が手放される結果となっています。SNS上でも「ようやく極端な不安が解消されたのか」「円安が進んで輸出企業には追い風だ」といった、市場の心理的変化を敏感に感じ取ったユーザーたちの声が相次いで投稿されました。
また、実需面では国内の輸入企業による円売り・ドル買いの注文が膨らんだことも、相場を一段と押し下げる要因となっています。輸入企業にとって、海外からの仕入れ決済に必要なドルを確保する動きは日常的ですが、円安が進む局面では早めにドルを確保しようとする心理が働きやすくなります。こうした企業努力が市場の流動性を生み、現在の円売りトレンドをより確固たるものにしているのでしょう。
一方でユーロに対しても円安が進んでおり、1ユーロ=120円65銭から66銭と、50銭の円安を記録しました。私は、今回の変動は一時的なパニックが収束した「正常化」の過程であると考えています。しかし、為替相場は常に不安定な要素を孕んでいるため、輸入コストの上昇が消費者に転嫁されないか注視する必要があります。今後の米中関係の進展が、私たちの生活に直結する円の価値を左右する鍵となるはずです。
コメント