配電盤の製造で国内トップシェアを誇る日東工業が、2020年2月10日に発表した最新の連結決算が大きな話題を呼んでいます。2019年4月1日から2019年12月31日までの期間において、最終的な儲けを示す純利益が前年の同じ時期と比べて、なんと2.1倍の63億円に達したのです。この驚異的な急成長に対してSNS上でも「これほど伸びるとは予想外だった」「エアコン設置の裏でこんな特需が生まれていたのか」など、驚きと感心の声が多数寄せられています。
今回の好決算を牽引した最大の要因は、全国の学校で急速に進められている熱中症対策です。夏の猛暑から子どもたちの命を守るため、多くの公立学校などでエアコンの設置が急ピッチで進められました。実は、教室に大型の空調設備を導入する際には、電気を安全かつ効率的にコントロールするための「配電盤」が不可欠となります。この学校向け配電盤の注文が殺到したことが、同社の業績を大きく押し上げる強力な追い風となりました。
さらに、大型ショッピングモールをはじめとする商業施設からの配電盤需要も、非常に好調を維持しています。それだけではなく、防犯意識の高まりを受けたセキュリティカメラの販売や、インターネット社会の基盤となるデータセンター向けの設備も売り上げを堅調に伸ばしました。2019年1月には電子部品メーカーの北川工業をグループに迎え入れており、この子会社化によって売上高が約90億円も上乗せされるという嬉しい相乗効果も発揮されています。
その結果、全体の売上高は前年同期比23%増の1018億円という大台を突破しました。まさに、時代のニーズを完璧に捉えた見事な事業展開だと言えるでしょう。近年は地球温暖化による猛暑が深刻化しており、学校への空調設置は一過性のブームではなく、もはや必須のインフラ整備です。そこに不可欠な配電盤を提供する日東工業は、社会的な課題を解決しながら利益を生み出す、非常に理想的なビジネスモデルを確立していると感じます。
なお、2020年3月31日を締め切りとする通期の業績予想について、同社は従来の計画をそのまま維持しています。最終的には売上高が前の期と比べて15%増の1350億円、純利益は75%増の71億円に達する見込みです。足元の業績がこれほど好調であれば、通期目標の達成はもちろん、さらなる上振れへの期待も膨らむのではないでしょうか。今後の動向からも目が離せそうにありません。
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