大手ハウスメーカーの大和ハウス工業が、2020年2月13日に発表した2019年4月から2019年12月期における連結決算は、まさに驚異的な数字となりました。なんと純利益が1956億円に達し、前年の同じ時期と比べて6%も増加しているのです。これで同期間としては、実に8年連続で過去最高を塗り替えたことになります。この圧倒的な強さに対してSNS上では、「住宅以外の分野が強すぎる」「時代の波に見事に乗っている」といった驚きと称賛の声が相次いで寄せられていました。
今回の好決算を力強く牽引したのは、インターネット通販の爆発的な普及を背景にした物流センターへの旺盛な需要です。ネットショッピングが私たちの生活に定着したことで、荷物を効率的に管理・配送する巨大な倉庫の建設工事が非常に好調でした。さらに、自社で手がけた物流施設などの開発物件を売却したことで得られた利益も、全体の業績を大きく押し上げる要因となっています。世の中のトレンドの変化をいち早く捉えてビジネスに昇華させる同社の先見明かりには、目を見張るものがあるでしょう。
全体の売上高についても、前年同期比7%増の3兆1633億円と素晴らしい伸びを記録しています。セグメント別に見ると、物流などを担う事業施設が16%増とダントツの成長を見せ、まさに大黒柱としての役割を果たしました。また、商業施設も2ケタ増と負けていません。こちらは日本を訪れる外国人観光客、いわゆるインバウンドの増加に伴ってホテルの建設ラッシュが続いたことや、新たな店舗開発が活発に行われたことが追い風となりました。
一方で、すべての事業が順風満帆だったわけではありません。賃貸住宅分野は5%減と厳しい戦いを強いられており、その背景には銀行がアパート経営を志すオーナーへの融資基準を厳格化したことがあります。これにより新規の受注が減少してしまいました。戸建て住宅についても微減傾向にありますが、これは2019年10月に実施された消費税増税による反動が原因です。同社も「購入意欲が冷え込んでおり、商談が長引く傾向にある」と分析しています。
しかし、国内の住宅市場が苦戦する中でも、海外に目を向ければ人口が増加し続けている米国での住宅事業がしっかりと成長を遂げています。このように、リスクを分散させて別の強みでカバーする経営戦略こそが、大和ハウス工業の真の強みだと言えます。なお、2020年3月期の通期業績見通しは、売上高が4兆3500億円、純利益が2530億円とする従来の予想を維持しました。今後も物流やインバウンド需要を武器に、さらなる快進撃が期待できそうです。
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