2019年7月10日の東京外国為替市場では、円が売られる展開が目立っています。前日の米長期金利上昇を受け、投資家の間では「日米金利差」の拡大が強く意識されるようになりました。そもそも金利差とは、日本とアメリカの預金や債券から得られる利回りの差を指し、より高い収益が見込めるドルへ資金が流れるのは、市場の自然な摂理と言えるかもしれません。結果として、為替相場は円売り・ドル買いが優勢となり、円相場はじわじわと値を下げる結果となりました。
午前の取引を終えた12時時点のレートを見ると、ドル・円相場は1ドル=108円89銭から90銭近辺で推移しており、前日比で8銭の円安が進みました。また、ユーロ・円も1ユーロ=122円05銭から07銭と、9銭ほどの円安を記録しています。SNS上では「昨晩の米金利上昇を見てドルの押し目買いを狙っていた」という強気な声が見受けられる一方で、「円安が進むことで輸入品の価格上昇が心配だ」といった、生活への影響を懸念する一般消費者のリアルな反応も入り混じっています。
しかし、市場全体が一方的な円売りに傾いているわけではありません。現在、投資家たちの視線は、今夜に控えたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長による議会証言に注がれています。FRBとはアメリカの中央銀行に相当する機関で、そのトップである議長の発言は、今後の利下げの有無や時期を占う極めて重要な手掛かりとなります。このビッグイベントを前に、大きなポジションを持つことを控える動きが広がっており、取引全体としてはどこか慎重なムードが漂っているのが現状でしょう。
私自身の見解としては、今回のような「金利差」に着目した動きは、教科書通りの堅実な反応だと感じます。しかし、パウエル議長の証言内容一つで、市場のムードが180度転換する可能性も否定できません。今の相場は、嵐の前の静けさと表現するのが適切かもしれませんね。投資家にとっては、利益を狙うチャンスであると同時に、徹底したリスク管理が求められる局面です。今後のドル高が一時的なものに終わるのか、それとも長期化するのか、今夜の発言から目が離せそうにありません。
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