【瀬戸芸2019開幕】ヤノベケンジ氏の巨大アートが高松の商店街をジャック!電子決済や限定グルメで進化する島旅の楽しみ方

2019年07月19日、ついに待ちに待った「瀬戸内国際芸術祭2019」の夏会期が幕を開けました。3年に1度の現代アートの祭典として世界中から注目を集めるこのイベントですが、今回の主役は島々だけではありません。高松市の中心部に位置する高松丸亀町商店街が、芸術祭の熱気を取り込むべく、驚くような変貌を遂げているのです。

商店街を歩く人々の目を釘付けにしているのは、ドーム広場に突如として現れた巨大なオブジェです。これは現代美術作家のヤノベケンジさんが手がけた新作「SHIP’S CAT (Diver)」で、2019年07月06日の設置以来、その圧倒的な存在感が話題を呼んでいます。潜水服に身を包んだ宇宙的なネコの姿は、まさに未来からやってきた守り神のようです。

ヤノベケンジさんといえば、過去の瀬戸芸でも小豆島に作品を展示するなど、香川県とは非常に深い縁をお持ちのアーティストです。ヤノベさんは香川の地を、日常の喧騒から離れて時を忘れてしまう「竜宮城」のような場所だと表現されています。そんな想いから、海中を自由に旅するダイバーのモチーフが選ばれたというエピソードは、作品への愛着をより一層深めてくれますね。

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デジタルスタンプラリーとSNSでの反響

SNS上では早くも、この巨大な「宇宙猫」を背景に写真を撮る投稿が相次いでおり、「商店街がまるで美術館のよう」「迫力がすごくて思わず足を止めてしまった」といった驚きの声が広がっています。こうしたアートによる集客を、実際の地域経済の活性化につなげようとする試みが、今回の夏会期の大きな特徴と言えるでしょう。

2019年08月15日までの期間中、商店街では「SHIP’S CAT」シリーズ3作品を含む計6箇所を巡るデジタルスタンプラリーが実施されています。各スポットに設置された「QRコード」をスマートフォンで読み取ることでスタンプを集める仕組みです。QRコードとは、小さな四角い模様の中に多くの情報を詰め込める二次元バーコードのことで、今や生活に欠かせない技術ですね。

スタンプを見事にコンプリートすると、香川名産の伝統的なうちわや、ここでしか手に入らないオリジナルTシャツなどの豪華な景品がもらえます。筆者の視点としても、単に作品を眺めるだけでなく、ゲーム感覚で街を歩き回る仕掛けがあることで、これまで素通りしていた隠れた名店に光が当たる素晴らしい取り組みだと感じています。

限定グルメとキャッシュレス決済の導入

食の楽しみも欠かせません。地元で愛される菓子店「ルーヴ」では、作品をモチーフにした可愛らしい洋菓子を販売し、「リトルマーメイド」ではネコの肉球をイメージしたパンが登場しています。こうした「限定感」のある商品は、旅の思い出をより鮮やかに彩ってくれるはずです。アートを五感で楽しむ仕掛けが、商店街のあちこちに散りばめられています。

また、海外からの観光客へのホスピタリティも格段に進化しました。複合施設「丸亀町グリーン」の33店舗では、中国で普及している「支付宝(アリペイ)」をはじめとする7種類のQRコード決済が導入されました。いわゆる「キャッシュレス決済」の拡充により、財布を出す手間を省き、国境を越えて誰もがスムーズにショッピングを楽しめる環境が整っています。

高松丸亀町商店街振興組合の古川康造理事長は、2019年07月06日のイベントにおいて、商店街で活躍する人々の熱意を世界へ発信したいと力強く語られました。島を巡る「動」の観光と、商店街でゆったりと過ごす「静」の観光が融合することで、瀬戸内観光はより多層的で豊かな体験へと進化していくに違いありません。

宇野港で味わう瀬戸内の恵み「たまべん」

舞台を岡山側の玄関口、宇野港会場に移すと、そこでも食のプロジェクトが進行しています。2019年07月19日の開幕と同時に、地元の旬の食材を凝縮したお弁当「たまのの『たまべん』」の販売がスタートしました。フードクリエーターの田上真貴氏が企画したこのお弁当は、玉野市の名前にちなんだ「丸い形」がデザインのコンセプトです。

瀬戸内の豊かな海で獲れた魚や、太陽を浴びて育った野菜が和洋折衷のおかずに仕上げられ、1個850円で提供されています。春会期では連日完売となるほどの人気を博しました。芸術祭は目だけでなく、地元の「味土野」を直接体感できる絶好の機会です。こうした地域一丸となったおもてなしの心が、瀬戸芸を世界一の芸術祭へと押し上げているのでしょう。

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