フィリピンの空を支えるナショナルフラッグキャリア、フィリピン航空の経営体制が、ついに新たな局面を迎えました。同社は2019年07月29日、米国の受託サービス会社で幹部として手腕を振るったギルバート・サンタマリア氏を、新たな社長兼最高執行責任者(COO)として迎え入れたことを公式に発表したのです。53歳という若さで舵取りを任されたサンタマリア氏の手腕に、業界内外から熱い視線が注がれています。
今回の人事における最大の注目点は、同社のトップが外部から招請されたという点にあります。最高執行責任者を意味する「COO」とは、企業の日常業務や事業運営の執行において全責任を持つ役職を指し、いわば実務部隊の総大将です。長年同社を牽引してきたハイメ・バウティスタ前社長が2019年06月に退任して以来、空席となっていたこの重要ポストに誰が就くのか、その行方はフィリピン経済界の大きな関心事となっていました。
前社長の退任以降、後継者選びが難航したことで一時は組織の混迷も囁かれましたが、今回のサンタマリア氏の起用によってようやく事態は収束へと向かうでしょう。SNS上では、航空業界以外からの新しい風を期待する声が上がる一方で、熾烈な競争が続く空の業界で外部出身者がどのような「サプライズ」を見せてくれるのか、期待と不安が入り混じった投稿が多く見受けられます。まさに、伝統ある企業に変革が求められている時代の象徴と言えるかもしれません。
私個人の見解としては、この外部登用はフィリピン航空にとって極めて前向きな一手であると考えています。航空業界を取り巻く環境が激変する中で、あえて業界の常識に染まっていない外部のプロ経営者を招くことは、古い慣習を打破し、デジタル化やサービス向上を加速させる起爆剤になるはずです。これまでの内向きな議論に終止符を打ち、グローバルな視点での経営改革が進むことを願ってやみません。
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