マレーシア第3の国民車が始動!ドリームエッジCEOが明かす2021年ガソリン車&HV投入の全貌

アジアの自動車市場に、新たな激震が走ろうとしています。マレーシアで「プロトン」「プロドゥア」に続く「第3の国民車」プロジェクトを牽引するドリームエッジ社のカイリル・アドリCEOは、2019年09月26日、日本経済新聞の取材に対し、非常に野心的なロードマップを明らかにしました。2021年中には、ガソリン車とハイブリッド車(HV)の両モデルを市場へ投入するというのです。

もともとエンジニアリング会社として実績を積んできたドリームエッジは、2019年08月に政府から国民車開発の主幹企業に指名されました。当初は先進的なHVに特化すると見られていましたが、アドリ氏は戦略をより現実的な方向へとシフトさせています。市場の期待が高まる一方で、SNS上では「既存の2社とどう差別化するのか」「現実的な価格設定に期待したい」といった熱い議論が巻き起こっています。

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現実路線への転換が鍵!低価格ガソリン車併売の衝撃

今回の発表で最も注目すべき点は、高価になりがちなHVだけでなく、同じデザインを採用した低価格なガソリン車を同時に展開する方針です。アドリ氏は「マレーシアではHVの普及がまだ限定的であり、ビジネスとして成立させるためには、手に届きやすい選択肢が不可欠だ」と語りました。この「手に取りやすさ」こそが、先行する国民車メーカーに挑むための強力な武器となるでしょう。

ちなみに、ここで語られるハイブリッド車(HV)とは、ガソリンエンジンと電気モーターを効率よく組み合わせて駆動する車両を指します。燃費性能に優れる一方で製造コストが高くなる傾向にありますが、ドリームエッジはガソリン車との併売によって、この課題をクリアしようとしています。既に実物大の模型(モックアップ)も完成しており、開発のスピード感には驚かされるばかりです。

さらに、同社は今後150名以上の新規採用を計画しており、組織の拡大を急いでいます。開発資金は数億リンギ(1リンギ約26円換算で、数十億円から百数十億円規模)に上る見込みですが、シンガポールや韓国、台湾の企業から既に投資の申し出があるといいます。アドリ氏は「日本企業の参画も大いに歓迎する」と述べており、日本の技術力がこのプロジェクトにどう関わるのか期待が膨らみます。

編集者の視点から言えば、この戦略は非常に合理的だと感じます。環境性能を謳うだけでは新興メーカーの定着は難しく、まずは「走っている姿」を街中で見せるための普及モデルが必要です。既存のプロトンやプロドゥアとの競合は避けられませんが、この競争がマレーシアの自動車産業全体の底上げに繋がることは間違いありません。2021年のデビューが、今から非常に待ち遠しいですね。

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