【2019年産新米】卸売価格はほぼ横ばい!食卓への影響は?農水省の最新調査から読み解くコメ市場の動向

日本人の心のふるさととも言える「新米」の季節が、2019年もいよいよ本格的に到来しました。農林水産省が2019年10月15日に発表した最新の調査データによると、今年収穫された新米の取引価格は、昨年の水準をほぼ維持する「横ばい」の状況にあることが明らかになりました。毎年この時期になると、美味しいお米が手頃な価格で手に入るのか、消費者としても期待と不安が入り混じりますが、今年はひとまず急激な値上がりの心配はなさそうです。

具体的に数字を見ていくと、JAグループなどが卸売業者に販売する際の「相対取引価格」は、2019年9月時点で全銘柄を平均した結果、60キログラム(1俵)あたり1万5819円となっています。これは前年の同時期と比較してわずか56円の上昇にとどまっており、市場全体としては非常に落ち着いた動きを見せていると言えるでしょう。なお、ここでいう相対取引価格とは、市場を通さずに生産者側と卸売業者が直接交渉して決める、実需に基づいた取引価格を指します。

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銘柄ごとに明暗が分かれる展開!新潟コシヒカリは微増傾向

全体の平均は安定していますが、個別のブランド米に目を向けると少しずつ表情が異なります。お米の王様として知られる新潟県産のコシヒカリは、前年比2パーセント増の1万7471円と、根強い人気を背景に微増しました。また、秋田県産の「あきたこまち」も1パーセントほど値を上げ、1万5814円で取引されています。一方で、青森県産の「まっしぐら」のように、前年を2パーセント下回る価格となった銘柄もあり、産地や品種によって需要の差が浮き彫りになりました。

これまでのお米の価格推移を振り返ると、実は2018年産まで4年連続で上昇が続いていました。昨年の同時期には前年比で237円も値上がりしていたことを考えると、今回の「56円増」という結果は、長く続いた米価上昇にようやくブレーキがかかった状態だと解釈できます。SNS上でも「新米が楽しみ」という声の一方で、「これ以上高くなると家計が厳しい」といった切実な意見が多く見受けられていただけに、この落ち着きは家計にとって朗報ではないでしょうか。

編集者としての私見ですが、近年の健康志向や食の多様化により「米離れ」が懸念される中で、価格が安定することは消費拡大に向けた大きなチャンスだと感じています。特に2019年は天候の影響も心配されましたが、生産者の努力によって高品質なお米が届けられていることは喜ばしい限りです。ブランド米の微増は付加価値への評価とも取れますが、日常的に食べるお米だからこそ、適正な価格で持続可能な農業が守られるバランスを期待したいところですね。

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