中高年男性の6割が「男はつらいよ」と本音を吐露!仕事のストレスと家事分担の理想と現実、孤独を防ぐ処方箋とは?

「男はつらいよ」という有名なフレーズがありますが、現代を生きる中高年男性にとっても、それは決して他人事ではないようです。日本総合研究所が2019年03月に実施した調査によると、45歳から64歳の男性のうち、実に60.4%もの方々が「男性であることのつらさ」を実感していることが明らかになりました。多くの方が、目に見えないプレッシャーと戦いながら日々を過ごしている現状が浮き彫りになっています。

なぜこれほどまでに多くの男性が苦しんでいるのでしょうか。その最大の理由は、一家を支えなければならないという「経済的責任の重さ」にあります。回答者の約6割が家計を担う負担を挙げ、次いで仕事そのものの責任感や、男性が稼ぐのが当たり前という社会的な固定観念が彼らを追い詰めています。SNS上でも「期待に応え続けなければならないプレッシャーが凄まじい」といった共感の声が相次いでおり、切実な叫びが広がっています。

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出世するほど心は軽くなる?役職とストレスの意外な関係

興味深いことに、仕事におけるストレスは会社の役職によって大きな差が出ています。調査によれば、社長や役員といった経営幹部層は「ストレスが全くない」と答える割合が高い一方で、係長や主任クラスではその割合がぐっと低くなっています。これは、組織における「裁量権」、つまり自分の判断で仕事を進められる範囲の広さが影響していると考えられます。権限があるほど、仕事の進め方をコントロールできるため、精神的な余裕が生まれるのでしょう。

さらに、この傾向は睡眠の質にも直結しているようです。経営幹部層の約4割が十分な睡眠を確保できているのに対し、中間管理職や現場のリーダー層では3割以下にとどまっています。上昇志向が強いとされる男性にとって、昇進は単なる地位の向上だけでなく、自己実現や精神的な安定を得るための重要な要素なのかもしれません。しかし、責任だけが重く自由度が低いポジションにいる方々にとっては、過酷な状況が続いていると言わざるを得ません。

家事分担のジレンマと、定年後に待ち構える「孤独」の影

一方で、家庭内での役割分担には課題が残ります。家事の分担割合が「全体の20%未満」という男性は6割を超えており、共働き世帯であってもその傾向は大きく変わりません。理想としては「もっと貢献したい」という意識があるものの、実際にはスキル不足や苦手意識が壁となり、古い価値観から抜け出せないもどかしさが感じられます。家事は単なる労働ではなく、家族との絆を深めるコミュニケーションの場でもあるため、この偏りは将来的なリスクを孕んでいます。

特に深刻なのが、職場以外での人間関係の希薄さです。悩み事を相談できる友人が「ゼロ」と答える人が約半数にのぼり、職場以外の居場所を持たない人は7割に達しています。私は、こうした「仕事一本槍」の生き方こそが、中高年男性を追い詰める根源だと感じます。仕事の責任を果たすことは立派ですが、定年後の長い人生を豊かにするためには、今から趣味や地域活動など、肩書きの通用しない「第三の居場所」を作ることが不可欠でしょう。

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