コーヒー豆が17%急騰!ブラジル通貨レアル上昇と干ばつの深刻な影響とは?

私たちの日常に欠かせない一杯のコーヒーに、今、大きな変化が訪れています。2019年11月09日現在、コーヒー豆の国際価格が急速な上昇を見せており、愛好家や関係者の間で緊張が走っています。ニューヨーク市場におけるアラビカ種の先物価格は、1ポンドあたり109セント前後を記録しました。

これはわずか1ヶ月足らずの間に17%も跳ね上がった計算になり、約4ヶ月ぶりの高値水準に到達しています。SNS上では「毎朝のコーヒー代が心配」「豆の値段が上がる前にストックしなきゃ」といった、消費者の不安な声が目立ち始めています。この急激な高騰の裏側には、主に2つの大きな要因が潜んでいるのです。

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ブラジル通貨「レアル」の上昇が市場を揺らす

価格を押し上げた第一の要因は、世界最大のコーヒー生産国であるブラジルの経済状況です。ブラジル政府の財政赤字削減への期待が高まったことで、同国の通貨「レアル」の価値が上昇しました。2019年10月中旬には1ドル=4.1レアル台でしたが、10月末には3.9レアル台まで価値が切り上がっています。

ここで「なぜ通貨が高くなるとコーヒーが高くなるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。国際取引は米ドルで行われるため、レアル高になると現地の輸出業者は、手元に残る自国通貨の収入が減ってしまいます。その結果、彼らが輸出を控えるようになり、市場に出回る豆の量が減って価格が上がるという仕組みなのです。

このように、地球の裏側の通貨変動が、私たちのカップ一杯の価格に直結する点は非常に興味深い現象だと言えます。投資家たちがこの動きを逃さず、コーヒー豆を買い戻す「投機」の動きを強めたことも、今回の価格高騰をさらに加速させる一因となったことは間違いありません。

深刻な天候不順がコーヒーの実に与えるダメージ

第二の懸念材料は、ブラジルの産地を襲っている深刻な乾燥、つまり「干ばつ」です。ちょうど今はコーヒーの実が成長する重要な時期ですが、雨が降らず土壌の水分が不足しています。植物が健全に育つためには水分が不可欠であり、このまま乾燥が続けば収穫量が大幅に減る恐れがあるでしょう。

コーヒー業界の大手からも「実の成熟に悪影響が出る」との悲鳴が上がっています。SNSでは「異常気象の影響がこんなところにも」と、気候変動への危機感を募らせる投稿も散見されます。農業において天候はコントロールできない要素だけに、このまま乾燥が長引くかどうかは、今後の市場価格を占う最大の焦点となるはずです。

一方で、2019年から2020年度にかけての世界全体の生産予測を見てみると、消費量を上回る供給が維持されるとの見通しもあります。そのため、現在の高騰がどこまで続くのかは慎重に見極める必要があるでしょう。私個人としては、目先の価格変動に一喜一憂せず、生産地の環境や経済に想いを馳せる機会にしたいと感じています。

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