水も木も使わない!新素材LIMEXが起こす産業革命とTBMの快進撃【SDGs時代のスタートアップ】

2019年9月26日にザ・ランドマークスクエアトーキョーで「グローバル人財フォーラム2019」が華やかに開催されました。この記念すべき舞台で、経済産業大臣賞という栄えある「ニッポン新事業創出大賞グローバル部門・最優秀賞」に輝いたのが、注目の新素材メーカーである株式会社TBMです。

人口減少という逆境に立ち向かう日本企業にとって、世界市場への挑戦は避けて通れない命題と言えるでしょう。このフォーラムを主催した日本ニュービジネス協議会連合会などの団体は、国際社会で躍進するスタートアップを称賛することで、日本経済に新たな風を吹き込もうとしています。

SNS上では、石灰石という身近な資源から革新を生み出した同社に対し、「日本発の技術が世界を救うかもしれない」「名刺を変えるだけで環境貢献できるのが素晴らしい」といった、期待に満ちた声が数多く寄せられているのが印象的です。

スポンサーリンク

地球を救う魔法の石?新素材LIMEXの驚異的なポテンシャル

TBMが開発した「LIMEX(ライメックス)」は、世界で初めて石灰石を主原料として、紙とプラスチックの両方の代替を可能にした画期的な新素材です。ここでいう「新素材」とは、既存の材料にはない優れた特性を持つ、次世代の産業を支える物質のことを指しています。

特筆すべきは、製造過程において水をほとんど使用せず、木材パルプも必要としない点でしょう。石灰石は世界中に豊富に存在し、日本国内でも自給率100%を誇る資源であるため、エネルギー安全保障の観点からも極めて優秀な材料といえるのではないでしょうか。

2016年の本格的な販売開始から、その普及スピードには目を見張るものがあります。軽くて安価という特性を活かした名刺は、感度の高い大企業からベンチャー企業まで幅広く導入されており、私たちのビジネスシーンを静かに、しかし確実に塗り替えつつあります。

さらに、この素材は圧倒的な耐水性を備えているため、従来は困難だった浴室や水中、屋外での利用にも適しています。スポーツイベントの横断幕など、過酷な環境下でもその真価を発揮しており、現在は世界30カ国以上で特許を取得するグローバルブランドへと成長しました。

世代を超えた「最強のチーム」が創り出すサステナブルな未来

創業からわずか10年足らずで資本金が100億円を超える規模に成長した背景には、TBMが掲げる「サステナビリティー・ビジョン」への強い共感があります。サステナビリティーとは、環境を壊さず、未来の世代まで豊かさを維持し続ける「持続可能性」を意味する言葉です。

同社の組織は実にユニークで、90代の経験豊かな会長から情熱溢れる20代の若手まで、極めて幅広い年齢層で構成されています。この多様性(ダイバーシティ)と、圧倒的なスピード感を重視する企業文化が融合し、世界を相手に戦える強靭なチームが形作られました。

国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、もはや政府の力だけでは不十分であり、起業家によるイノベーションが不可欠な時代です。私は、TBMのような「志」を持った企業こそが、日本の技術力で世界の水危機や森林問題を解決する主役になると確信しています。

「石油に頼らない未来」を目指す彼らの挑戦は、まさに21世紀の産業革命と呼ぶに相応しいものです。日本発の新素材が世界の巨大市場を席巻し、環境保護と経済成長を両立させる素晴らしい景色を、私たちは今まさに目撃しているのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました