ゴルフ界の歴史を塗り替える壮大なドラマが完結したのは、今から30年以上も前の1987年11月08日のことでした。日本のゴルフファンだけでなく、世界中のスポーツ愛好家が注目する中で、岡本綾子選手が米国女子ツアー(LPGA)において、アメリカ人以外の選手として史上初となる賞金女王という金字塔を打ち立てたのです。
この記念すべき快挙は、1987年11月08日に埼玉県にある武蔵丘ゴルフコースで開催されたツアー最終戦「マツダ・ジャパン・クラシック」の最終ラウンドで現実のものとなりました。岡本選手はこの試合で見事に2位に入賞し、年間の獲得賞金額を46万6034ドルまで積み上げ、逆転での女王戴冠を果たしたのです。
世界を制した「ミセス・ルック」の真髄とSNSでの称賛
賞金女王とは、そのシーズンで最も多くの賞金を稼いだ選手に贈られる称号であり、実力と安定感の証明でもあります。岡本選手は米ツアー参戦7年目にしてこの栄誉を掴み取ると同時に、年間最優秀選手賞(プレーヤー・オブ・ザ・イヤー)も受賞しました。SNS上でも「彼女のスイングは芸術品」「真のレジェンド」と、当時の映像を見た若い世代からも驚きの声が上がっています。
彼女が積み上げた米ツアー通算17勝、日米欧を合わせた通算62勝という数字は、まさに圧倒的と言わざるを得ません。岡本選手の武器は「世界一美しい」と評されたリズム感溢れるスイングにあり、強烈なパワーに頼らずとも世界を制することができると証明した点は、日本人の体格的ハンデを打ち消す希望の光となりました。
90年代以降、女子ゴルフ界は多様化が進み、韓国やタイなどアジア勢の台頭が目覚ましくなっています。しかし、2010年に宮里藍選手が年間5勝という驚異的な成績を収めながらも届かなかった「賞金女王」の壁は、今なお高くそびえ立っています。改めて岡本綾子という存在の偉大さを、私たちは噛み締める必要があるでしょう。
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