関西を拠点に街づくりを牽引する近鉄不動産が、2019年12月09日付で実施する大規模な組織改編と人事異動を発表しました。今回の変革は、単なる役職の交代に留まらず、同社がこれからの不動産市場をどのように勝ち抜こうとしているかという強い意志が感じられます。特に注目すべきは、西村隆至副社長が直轄する「事業開発本部」の誕生であり、新たな価値創造への期待が高まっています。
SNS上では、このニュースを受けて「あべのハルカスを運営する近鉄不動産が動いた」「アセット事業の再編でエリア価値がどう変わるのか楽しみ」といった声が上がっています。また、経営企画と総務のトップが入れ替わる形の人事に対しても、組織の硬直化を防ぎ、風通しを良くしようとするポジティブな変化として受け止めるユーザーが多いようです。
「事業開発本部」の新設が意味する攻めの姿勢
今回の機構改革の目玉は、なんといっても「事業開発本部」の設置でしょう。これは従来のアセット事業本部にあった事業開発推進部とライフケア事業部を統合し、さらにプロジェクト事業部や技術部を新設したものです。アセット事業とは、企業や個人が保有する「資産(不動産)」を運用・管理し、その価値を最大化させるビジネスモデルを指します。
この新設部門のリーダーに、西村隆至副社長が就任するという点からも、会社としての本気度が伺えます。これまでは部門ごとに分かれていた開発機能を集約することで、情報共有のスピードを上げ、より付加価値の高いプロジェクトを生み出そうとしているのでしょう。一歩先を行く都市開発の形を模索する、近鉄不動産の「攻め」の姿勢が明確に示された格好です。
また、同本部には矢嶋尚彦氏と中之坊健介氏の両取締役が副本部長として名を連ね、盤石の体制を築いています。プロジェクト事業部と技術部が連携することで、企画段階から施工、その後の運用までを一気通貫で管理できるようになります。これにより、近鉄沿線を中心とした地域全体のポテンシャルをさらに引き上げることができるのではないでしょうか。
暮らしに寄り添う「ハウジング・マンション」部門の再編
私たちの住まいに直結するハウジング事業本部でも、2019年12月09日より大きな変化が起こります。戸建事業と、リフォームや仲介を担う「ニューイング」事業が統合され、新たに「ハウジング企画部」が設置されます。従来の縦割りだった組織をフラットにすることで、新築からリノベーションまで、住まいの悩みをワンストップで解決できる体制が整うでしょう。
マンション事業本部においても、計画部と販売部を新たに設置し、より市場のニーズを細かく汲み取れる構造へ進化しています。大石浩一氏や後藤哲氏といった経験豊富な執行役員が副本部長として指揮を執ることで、ハイクオリティな住空間の提供が加速するはずです。顧客一人ひとりのライフスタイルに寄り添う戦略は、厳しい分譲マンション市場において強力な武器となるに違いありません。
さらに、名古屋事業本部や首都圏事業本部でも、賃貸事業部や分譲事業部の整理が行われます。特に「PM事業部(プロパティ・マネジメント)」が「賃貸事業部」へと改称される点に注目です。プロパティ・マネジメントとは、所有者に代わって不動産の経営管理を行う専門業務のことですが、名称をシンプルにすることで、顧客にとってより親しみやすく分かりやすいサービス提供を目指す狙いがあると考えられます。
バックオフィスから支える経営体制の強化
組織の頭脳ともいえる経営企画室と、屋台骨を支える総務本部でも興味深い人事が行われます。これまで総務を統括していた陸野輝取締役が経営企画室長に、そして経営企画を率いていた飯田忠篤執行役員が総務本部長へと就任します。この相互の入れ替えは、現場の規律と経営戦略を融合させ、より実効性の高い組織運営を行うための人事戦略と言えるでしょう。
私個人としては、今回の近鉄不動産の変革は、急変する現代のニーズに対する「最適解の追求」であると感じます。従来の枠組みに囚われず、部門の壁を取り払うことで生まれるシナジー効果は、これからの都市生活をより豊かにしてくれるでしょう。歴史ある企業がこれほど大胆に組織を刷新する姿は、不動産業界全体の活性化にも繋がるはずです。
新しい名称となった「ハルカス事業部」をはじめ、主要拠点の組織が再編されることで、街の風景がまた一段と新しく塗り替えられていく予感がします。2019年12月09日から始まるこの新体制が、どのような驚きと喜びを私たちに届けてくれるのか。近鉄不動産が描く次世代の街づくりの行方を、これからも期待を持って見守っていきたいところですね。
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