2019年11月24日に投開票が行われた高知県知事選挙において、元総務省官僚の浜田省司氏が見事に初当選を果たしました。この結果を受け、地元の経済界を牽引する土佐経済同友会の弥勒美彦代表幹事は、これまでの尾崎正直知事が進めてきた県政を「継承・発展」させる姿勢を高く評価しています。SNS上でも「これまでの勢いを止めてほしくない」「新しい高知の姿に期待したい」といった、前向きな変化を望む声が数多く寄せられており、県民の関心の高さが伺えます。
弥勒氏は、人口減少という厳しい局面において県内経済を力強く成長させた尾崎県政の路線を支持しつつも、浜田氏にはさらなる独自の色彩を求めています。それは単なる数値上の経済成長を追い求めることではありません。むしろ高知にしかない唯一無二の価値を再発見し、磨き上げることで「日本一の輝く田舎」という、誇り高い目標を掲げてほしいと要望を伝えました。画一的な地方創生ではなく、高知の個性を最大限に引き出す戦略が今、求められています。
高知の強みを活かす「選択と集中」の産業戦略
これからの振興策において重要となるのは、豊かな自然環境や独自の食文化、そして何より明るく開放的な県民性という無形の資産をいかに活用するかでしょう。弥勒氏は、観光客だけでなく仕事や趣味を通じて地域と深く関わる「交流人口」の増加に期待を寄せています。単に通り過ぎる場所ではなく、訪れる人々が元気をもらえるような魅力的な田舎作りこそが、他県には真似できない高知の勝ち筋になるのではないでしょうか。
また、県の「産業振興計画」についても新たな視点が示されました。これまでは幅広い分野に網羅的に施策を展開する、いわゆる「総花的なアプローチ」が取られてきました。しかし今後は、資源を特定の分野に優先的に配分する「選択と集中」が必要不可欠となります。限られた予算や人員をどこへ投じるべきかを見極める浜田新知事の判断力に、大きな注目が集まっています。
編集者の視点から言えば、この「日本一の輝く田舎」というフレーズは非常に示唆に富んでいると感じます。都会の真似事をするのではなく、不便ささえも魅力に変えるような独自の美学こそ、これからの地方自治体が生き残る鍵となるはずです。2019年11月26日、新たなリーダーのもとで高知がどのような輝きを放ち始めるのか、私たちはその歩みをしっかりと見守っていかなければなりません。
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