【2019年最新】カナダドル失速の真相は?中銀の下方修正と米中貿易摩擦が落とす影、今後の為替動向を徹底解説

北米の主要通貨として注目を集めるカナダドルですが、2019年11月26日現在、その足取りに重さが目立っています。これまで堅調な動きを見せていた背景には、アメリカの連邦準備理事会(FRB)による利下げがありましたが、ここへ来て風向きが大きく変わりつつあるようです。外為市場では、カナダ経済の先行きに対する警戒感が日増しに強まっており、投資家の間でも慎重な姿勢が広がっています。

こうした停滞感の決定打となったのは、カナダ銀行(中央銀行)が示した2020年以降の経済成長率の見通し下方修正でしょう。世界経済の減速に加え、長期化する米中貿易摩擦による悪影響がカナダ国内にも波及し始めています。さらに、同国の基幹産業であるエネルギーセクターの不振も、通貨の価値を押し下げる要因となっているのです。資源国通貨としての強みが、現状では裏目に出ている形と言えるかもしれません。

2019年10月に開催された金融政策決定会合において、カナダ銀行は政策金利の据え置きを決定しました。しかし、ポロズ総裁が語った「景気後退のリスクに備える保険としての利下げ」を検討したという発言が波紋を呼んでいます。これは専門用語で「ハト派(景気配慮のために利下げを厭わない姿勢)」的なスタンスと受け止められ、金利の先安観からカナダドル売りを加速させる要因となりました。

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市場の反応とプロが読み解く今後のリスク

為替相場の動きを振り返ると、2019年11月22日には一時1米ドル=1.3330カナダドル近辺を記録し、約1カ月ぶりの安値水準まで下落しました。SNS上でも「カナダドルの独歩高が終わった」「今後の利下げは避けられないのか」といった、不安や驚きの声が多く投稿されています。高金利を背景に買われていた通貨だけに、中央銀行の弱気な姿勢は、個人投資家にとっても大きなショックを与えた様子が伺えます。

専門家の視点も厳しく、CIBCキャピタル・マーケッツのテイラー・ロックワーグ氏は、2020年にかけてさらなる通貨安が進む可能性を指摘しています。個人的な見解としても、現在のカナダ経済は外需の不透明感に翻弄されており、自力での反発は容易ではないと感じます。特にトランプ政権による貿易政策の動向が、カナダの輸出産業にどれほど食い込むかを注視すべきであり、安易な押し目買いはリスクが高い局面だと言えるでしょう。

一方で、アジア市場に目を向けると、インドネシアルピアが対照的な強さを見せました。2019年11月22日までの1週間で上昇を記録しており、中央銀行が金融政策を現状維持としたことが好感されています。同じ資源関連の側面を持つ通貨であっても、政策の方向性や地域情勢によって明暗が分かれる結果となりました。投資家は今、各国の「中銀の次の一手」をよりシビアに見極める能力を試されているのです。

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