静岡県を拠点に精巧な自動車部品を供給し続ける株式会社ヤマザキが、2019年11月08日、最新の業績を発表しました。2019年04月01日から2019年09月30日までの連結中間決算において、最終的な利益を示す「純損益」が500万円の黒字を確保したのです。前年の同じ時期には赤字を計上していただけに、わずかではありますが利益を捻出した今回の「黒字転換」は、同社にとって大きな一歩と言えるでしょう。
ここで注目される「最終損益(純損益)」とは、売上から経費や税金など全ての支払いを差し引いた後に残る、企業にとっての「真の利益」を指します。赤字から脱却してプラスに転じたという知らせに、SNS上では「地元の製造業が粘り強く利益を出しているのは励みになる」「厳しい環境下での黒字化は素晴らしい」といった、応援のメッセージが寄せられています。経営基盤を立て直そうとする現場のたゆまぬ努力が、数字となって実を結んだのでしょう。
しかし、楽観視できない側面も同時に明らかとなりました。ヤマザキは通期の業績予想について、当初の計画を引き下げる「下方修正」を公表しています。これは、東南アジアを中心とした海外市場で二輪車向け部品の受注が想定を下回っていることが主な要因です。世界経済の減速がじわじわと日本の部品メーカーの生産現場にも影を落としている2019年11月09日現在の状況は、非常に厳しい局面を迎えていると言わざるを得ません。
メディア編集者としての私見を述べれば、今回の中間黒字化は、不透明な時代を生き抜くための「守りの経営」が功を奏した結果だと感じています。受注が落ち込む局面でいかにコストを抑え、筋肉質な体質を作れるかが、将来の飛躍を左右するはずです。通期での苦戦は予想されますが、卓越した加工技術を持つヤマザキがこの難局を乗り越え、再び力強い成長軌道を描くことを期待し、今後もその動向を注視していきたいと思います。
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