モンブランCEOが語る老舗の革新!アナログの至宝がデジタルと融合する「スマートな未来」

高級万年筆や本格的な機械式時計の代名詞として、世界中のビジネスパーソンに愛されてきたモンブラン。その老舗ブランドがいま、伝統の殻を破り、デジタルの荒波へと果敢に漕ぎ出しています。最高経営責任者(CEO)を務めるニコラ・バレツキー氏は、2019年11月15日に開催された世界経営者会議において、伝統あるブランドがなぜあえてテクノロジーを取り入れるのか、その真意を熱く語りました。

高級ブランドがスマートウォッチなどのデジタルデバイスを展開することに対し、SNS上では「一生モノの万年筆を作るブランドが、数年で陳腐化するデジタルを作るのか」といった驚きの声が上がっています。しかしバレツキー氏は、これこそが新しい顧客をモンブランの世界へ誘うための「新たな入り口」になると確信しているようです。既存の愛好家からも、利便性を追求した新ラインアップを歓迎する声が届き始めているといいます。

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グーグルとの提携がもたらす最高峰のテクノロジー

自らを「高級文具メーカー」と定義するモンブランは、デジタル開発の領域で無理に自前主義を通すことはしませんでした。そこで手を組んだのが、世界屈指の技術を誇る米グーグルです。バレツキー氏は、餅は餅屋と言わんばかりに、自社にない先端技術を外部から取り入れる柔軟な姿勢を見せました。これには社内からも、老舗としてのブランドイメージを損なうのではないかという強い反対意見が噴出したそうです。

歴史ある企業にとって、変化は常にリスクを伴うものです。しかしCEOは、同社のルーツが実は「革新」にあったことを指摘します。かつてインク漏れが当たり前だった時代に、漏れない万年筆を世に送り出した創業者の精神は、現代でいえばまさにスタートアップ企業のような挑戦心そのものでしょう。伝統を守ることと、時代に合わせて進化することは決して矛盾しない、というのが彼の揺るぎない信念なのです。

ECサイトと実店舗が織りなす「おもてなし」の形

インターネット通販(EC)と高級ブランドの相性についても、バレツキー氏は明快なビジョンを持っています。ECは単なる販売窓口ではなく、遠方の家族へ名入れやラッピングを施したギフトを贈る際などの、圧倒的な「利便性」を支えるインフラとして機能します。一方で、店舗は専門知識を持つスタッフによるきめ細やかなアドバイスや、製品の質感を肌で感じる「付加価値」を提供する場所として定義されています。

デジタルとアナログ、そしてオンラインとオフライン。これらは対立するものではなく、互いの欠点を補い合い、顧客の体験をより豊かにするパートナーのような関係です。老舗が挑むこのデジタル戦略は、決して伝統の放棄ではありません。むしろ、次の100年もモンブランが最高峰であり続けるための、必然的な選択といえるでしょう。デジタルという新しい翼を得た老舗の今後に、大きな期待が寄せられています。

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