高級車の代名詞として知られるレクサスが、これまでの常識を覆す新しい試みをスタートさせました。トヨタ自動車の直営販売店であるトヨタモビリティ東京は、2019年11月13日にグランドオープンを迎えた東京都町田市の商業施設「グランベリーパーク」内に、ブランド初となるサテライト店舗を期間限定で開設したのです。
この店舗は、限られたスペースを最大限に活用した「ポップアップショップ」としての役割を担っています。2019年11月13日から2020年4月上旬までの約5ヶ月間、約150平方メートルの洗練された空間で、訪れる人々にレクサスの世界観をダイレクトに発信しています。SNS上でも「買い物ついでにレクサスが見られるなんて新鮮」「敷居が高かったディーラーより入りやすい」と大きな話題を呼んでいるようですね。
店内には厳選された1台の車両が展示されていますが、見どころはそれだけではありません。最新鋭の「バーチャルショールーム」が完備されており、大型ディスプレーを通じて、レクサスが展開する全13車種を自由自在に閲覧できるのです。サテライト店舗とは、本拠点となる販売店をサポートするために設置される小規模な拠点のことで、ここではデジタル技術を駆使した新しい車の選び方を体験できるでしょう。
さらに、ライフスタイルを彩るレクサスブランドのアパレルや雑貨など、50種類以上のオリジナルグッズも取り揃えられています。こうした取り組みは、単なる車の販売にとどまらず、ブランドへの親近感を醸成する素晴らしい戦略だと私は考えます。高級車という「モノ」ではなく、レクサスのある「暮らし」を提案する姿勢には、編集者としても非常に惹かれるものがあります。
日常の導線に溶け込むレクサスの戦略と未来展望
ショップマネージャーの福田智氏が「買い物のお客様にも気軽に立ち寄ってほしい」と語るように、この店舗の真の狙いは顧客接点の拡大にあります。実際に、ここで商談を進めることも可能ですが、主な目的は近隣にある実店舗「レクサス町田」への架け橋となることです。普段の生活の中でブランドに触れてもらうことで、他ブランドからの乗り換え需要を掘り起こす狙いがあるのでしょう。
現在、東京都内には25のレクサス販売店が存在しますが、2019年内にはさらに3店舗の純増が計画されています。トヨタモビリティ東京は、2025年までに都内のレクサス保有者を現在の2倍となる7万人にまで引き上げるという野心的な目標を掲げています。このサテライト店舗は、その壮大なビジョンを実現するための重要な第一歩といえるはずです。
私個人の見解としては、こうした「カジュアルな接点」こそが、これからのラグジュアリーブランドには不可欠だと確信しています。格式高いショールームに足を運ぶ勇気がない層にとって、オープンな商業施設での出会いは、まさにブランドとの運命的な出会いになり得るからです。2019年11月13日から始まったこの挑戦が、自動車業界の新たな潮流を作ることを期待せずにはいられません。
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