本格的な登山家やスキーヤーから絶大な信頼を寄せられる石井スポーツが、これまでのイメージを一新する大胆な挑戦をスタートさせています。同社は中上級者向けの硬派なブランドという印象が強いものでしたが、今後は初心者や女性、そして子供たちまでが気軽に楽しめる「開かれたアウトドア」を目指していく方針です。
その象徴的な動きとして、2019年11月08日、北海道札幌市内に「バックカントリースキー」とスノーボードに特化した新業態の専門店をオープンしました。バックカントリーとは、整備されたスキー場ではなく、手つかずの自然が残る雪山を滑走するレジャーを指します。スリルと絶景を求める層に寄り添う、非常に専門性の高い試みと言えるでしょう。
SNS上では「ついにバックカントリー特化の店ができたのか」「札幌という立地が最高すぎる」といった期待の声が続出しています。一方で、11月16日には大阪・梅田の大型商業施設「リンクスウメダ」内に、同社史上最大となる広大な旗艦店が誕生します。約4,300平方メートルという驚きの面積は、まさにアウトドアのテーマパークです。
子供の足育からランニングまで!家族全員で楽しめる「アートスポーツ」の挑戦
リンクスウメダ内には、ランニングシューズの名店として知られる「アートスポーツ」も同時に2店舗展開される予定です。注目すべきは、ブランド史上初となるベビー・キッズ向けの単独店が設置される点でしょう。ここでは単に靴を売るだけでなく、専門知識を持ったスタッフが子供たちの正しい姿勢や健康的な足作りをサポートしてくれます。
現代では少子高齢化が進んでいますが、石井スポーツはあえて若年層やライトユーザーに焦点を当てることで、将来のファンを育てる戦略を打ち出しています。都市部の好立地に出店することで、これまでアウトドアに馴染みがなかった層も、日々の健康維持やファッション感覚で気軽に立ち寄れるよう工夫されているのが特徴です。
1964年04月に設立された歴史ある同社は、2019年春にヨドバシカメラを運営するヨドバシホールディングスの傘下に入り、新たなスタートを切りました。今回の積極的な出店攻勢は、家電量販店大手の資本力を活かした「攻めの姿勢」の表れでしょう。私個人としても、専門知識の深さはそのままに、間口が広がることは業界全体の活性化に繋がると感じます。
プロ仕様の道具が並ぶ重厚な雰囲気も魅力的ですが、これからは親子で靴を選び、そのままフィールドへ遊びに行けるような「体験」の提供が主流になっていくはずです。2019年11月16日のオープンを皮切りに、石井スポーツがどのような新しい山の楽しみ方を提案してくれるのか、今後の展開から目が離せません。
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