報酬中抜きで暗殺計画がコント化?中国「殺し屋5次請け」の実態と驚愕の結末

世の中には事実は小説よりも奇なりという言葉が存在しますが、2019年11月13日に報じられた中国のニュースは、まさにその言葉を地で行く喜劇のような展開を迎えました。事の発端は、ある企業経営者が、自分たちが経営する会社に対して民事訴訟を起こした男性を疎ましく思い、命を奪おうと計画したことにあります。この依頼主は、暗殺を実行するために殺し屋を雇い、200万元(当時のレートで約3100万円)という巨額の報酬を支払ったのです。

しかし、ここから信じられないような「中抜き構造」が始まります。最初に依頼を受けた殺し屋は、自分で手を下さずに別の殺し屋へ仕事を回し、その相手もまた次へと外注を繰り返しました。建設業界などで見られる「多重下請け構造」が、なんと殺人の依頼という極めて非道な裏稼業の世界でも発生してしまったわけです。この連鎖は止まることなく、最終的にはなんと「5次請け」の殺し屋にまで話が回ることになってしまいました。

結局、末端である5次請けの殺し屋に提示された報酬は、当初の金額から大幅に削られていたのです。彼はそのあまりの安さに「こんな金額では命を懸ける価値がない、ばかばかしい」と呆れ果ててしまいました。この「やる気の欠如」が思わぬ方向へと事態を転がします。彼はあろうことか、標的であるはずの男性に対し「殺されたふりをしてくれないか」と、失踪を促すという驚きの提案を持ちかけたのでした。

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SNSでも話題騒然!ビジネス倫理(?)の欠如が招いた逮捕劇

ターゲットとなった男性は、この奇妙な提案を受け入れて一定期間姿を消しましたが、その後警察へと通報しました。これにより、一連の暗殺未遂計画が白日の下にさらされることとなります。広西チワン族自治区南寧市の中級人民法院(日本の地方裁判所に相当する機関)は、2019年10月17日に判決を下しました。社会の秩序と安全を著しく脅かしたとして、依頼主と5人の殺し屋たち、計6名に対して懲役2年7ヶ月から5年の実刑が言い渡されています。

この事件が拡散されると、SNS上では「殺し屋界のホワイト化が進んでいるのか」「もはやコントの台本だ」といった驚きと失笑が入り混じった反響が相次ぎました。中抜きによって本来の対価が現場に届かないという問題は、現代社会の歪みを象徴しているかのようですが、それが暗殺という犯罪において、ターゲットの命を救う結果になった点は皮肉としか言いようがありません。ビジネスとしての誠実さが、皮肉にも最悪の結末を回避させたのです。

私の意見としては、犯罪の連鎖が「怠慢」や「欲深さ」によって崩壊したことに、ある種の安堵を感じずにはいられません。プロ意識の欠如が人命を救うという展開は稀有ですが、多重下請けの弊害がこれほどまでに滑稽な形で露呈した事例も珍しいでしょう。どんな理由があろうとも他人の命を奪うことは許されませんが、この「5次請け」というキーワードが、現代の不条理を象徴する笑えないジョークとして語り継がれるのは間違いありません。

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