私たちのライフスタイルを劇的に変える可能性を秘めた、次世代の健康管理機器が続々と登場しています。2019年11月13日現在、電子部品メーカー各社が、日々の生活の中で無意識に健康状態をチェックできる革新的なセンサーの実用化を加速させているのです。
特に注目を集めているのが、京セラが開発を進めている「糖質ダイエットモニタ」でしょう。これは、糖尿病の兆候やダイエットの成果を可視化するための画期的なデバイスです。これまでは、血糖値を知るためには針を刺して採血を行う必要があり、心理的なハードルが高いものでした。
しかし、京セラの技術はこの常識を覆します。手首にセンサーを数秒間押し当てるだけで、血糖値の傾向を把握できる仕組みを実現しました。SNS上でも「痛くないなら毎日測りたい」「健康診断の結果が怖い自分には救世主かも」といった期待の声が早くも上がっています。
脈波の波形から糖の代謝を読み解く驚きの仕組み
なぜ血を抜かずに状態がわかるのでしょうか。その鍵は、手首の動脈から得られる「脈波(みゃくは)」にあります。脈波とは、心臓から送り出された血液が血管を伝わる際に生じる波動のことで、実は血液中の糖の濃度によってその波形が微妙に変化する特性を持っているのです。
京セラは自社の強みである角速度センサーを活用し、この繊細な変化を捉えることに成功しました。食事の前後で変化する波形を読み解き、糖が適切にエネルギーとして処理されているかを分析します。いわば「糖の代謝力」をスマホで手軽にチェックできる仕組みなのです。
2020年の発売を目指して現在医療機関での共同研究が進められており、測定精度の向上が図られています。私個人の見解としては、こうした「痛みのない可視化」こそが、病気になる前の「未病」の段階で生活習慣を改善させる最大の動機付けになると確信しています。
スマホが「鼻」になる?第一精工が提案する匂いセンサーの未来
一方で、第一精工が注力しているのは「匂い」のデジタル化です。同社はさまざまな匂い分子を識別できる小型センサーを開発し、2020年02月の発売を予定しています。分子が膜に付着した際の電気的な変化を捉え、AI(人工知能)でその正体を特定する高度な技術です。
この技術を応用すれば、人の呼気から歯周病のサインを見つけることも夢ではありません。2020年春にはスマホの端子に直接挿し込めるスティック状のモデルも登場する計画で、スマホがまるで私たちの健康を見守る「鼻」のような役割を果たしてくれるようになるでしょう。
また、太陽誘電も2020年内を目処に、水晶振動子の技術を応用した高感度な匂いセンサーの投入を控えています。ホテルの客室管理から個人の体臭チェックまで、その用途は多岐にわたります。見えない「匂い」を数値化することで、マナーや健康の両面で安心を得られるはずです。
トイレが健康診断の場所に?LIXILが進めるAI画像解析
さらに、住宅設備大手のLIXILは、トイレの便器に画像センサーを搭載し、排泄物を自動で判定する驚きのサービスを開発中です。これは「ブリストルスケール」と呼ばれる、便の形状を7段階で評価する世界的な医学指標に基づいた仕組みとなっています。
AIが約3000枚もの画像データから便の形や大きさを判別し、日々の健康管理をサポートします。特に高齢者施設などでの活用が期待されており、プライバシーを守りつつも体調の変化を早期に察知できる素晴らしい試みです。こうした技術が、私たちの寿命をより健やかに延ばしていくでしょう。
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