秋の深まりとともに、関西のクラシック界に心躍るニュースが届きました。端正な音色と圧倒的な技巧でファンを魅了し続けるバイオリニストの松田理奈さんが、日本を代表するピアニストの清水和音さんと共に、大阪市中央区のいずみホールで開催される人気シリーズ「午後の特等席」に登場します。
開催日は2019年11月21日となっており、平日の昼下がりを優雅に彩るこの公演は、音楽ファンにとって見逃せない貴重な機会になるでしょう。SNS上でも「この二人の共演をいずみホールで聴けるなんて贅沢すぎる」「ラヴェルの新解釈が楽しみ」といった期待の声が数多く寄せられており、注目度の高さが伺えます。
名盤から9年、深化を遂げたラヴェルへの挑戦
今回のプログラムで最大の目玉となるのは、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルが遺した「バイオリンソナタ第1番・第2番」です。実は、お二人は2010年にラヴェルの楽曲を収めたCDを共同で発表しており、当時から息の合ったアンサンブルが絶賛されていました。
ラヴェルの楽曲は、緻密に構成された色彩豊かな音の世界が特徴です。特に第2番では、当時の流行であったジャズの要素をクラシックに見事に融合させた「ブルース」という楽章が含まれており、奏者のリズム感や遊び心が試される、まさに演者のセンスが光る作品と言えるでしょう。
松田さんは当時を振り返り、以前は楽譜通りに一糸乱れぬ演奏をすることに注力していたと語っています。しかし、経験を積み重ねた2019年現在の彼女は、ジャズ特有の自由な空気感を取り入れ、もっと即興的な「遊び」を表現したいと、並々ならぬ意欲を燃やしているのです。
成熟したアーティストが過去の自分を超えようとする姿には、編集者としても胸が熱くなります。単なる再演ではなく、時を経て磨かれた感性がどのように旋律へ宿るのか、その瞬間に立ち会えるのはライブならではの醍醐味ではないでしょうか。
また、本公演ではラヴェルの他にも、モーツァルトやブラームスの名曲が披露される予定です。巨匠・清水和音さんの重厚かつ繊細なピアノが、松田さんの伸びやかなバイオリンをどのように引き立てるのか。2019年11月21日の大阪で、至福の音楽体験が私たちを待っています。
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