インターネット広告が全盛の時代にあって、今あえて「実社会」の広告に注目が集まっています。2019年11月22日、東京・中央区に拠点を置く株式会社ビズパが、法人向けの革新的な広告プラットフォーム「BIZPA(ビズパ)」を本格始動させました。これは看板や街頭配布物といった、いわゆる「オフライン広告」に特化した取引サイトです。これまで情報の不透明さが課題だった業界に、デジタル化の波が押し寄せています。
SNS上では「地元の消火栓に広告が出せるなんて面白い」「自社にぴったりのニッチな場所が見つかりそう」といった驚きの声が広がっています。大手の広告代理店がこれまで網羅しきれなかった、地域に根差した小規模な掲載枠を主役にした点が、多くのビジネスマンの心を掴んでいるのでしょう。情報の格差を埋めようとするこの試みは、地域活性化の観点からも非常に意義深いものだと私は確信しています。
特定地域を狙い撃ち!「消火栓」や「Tシャツ」が強力なメディアに
「BIZPA」の最大の特徴は、ピンポイントなターゲット選定が可能であることです。例えば、東京都大田区の特定の住所にある消火栓標識や、訪日外国人が集まるゲストハウスで配られる無料のTシャツなど、非常にユニークな媒体が揃っています。これらは特定の層に直接アプローチできる「ニッチメディア」と呼ばれ、不特定多数に向けた派手な広告よりも、時には高い費用対効果を期待できるのが魅力といえます。
オフライン広告とは、Web以外の物理的な場所や物に掲出される広告を指します。ビズパのサイトには、2019年11月22日時点で約40社が参加し、1万5千点に及ぶ膨大な広告枠が集約されました。アイセイ薬局や漫画喫茶「自遊空間」といった生活に身近なスペースのほか、ローソンエンタテインメントが運営するHMVのショッパー(買い物袋)や試供品の配布枠など、日常のあらゆる場面が広告へと変わるのです。
不透明な市場を打破し、2024年に向けた驚異の成長を描く
石井俊之社長は、現在のオフライン広告市場を「情報がバラバラで価格設定も不透明」と鋭く指摘します。確かに、地域の看板を借りたいと思っても、どこに連絡し、いくら払うのが適正なのかを知る術は限られていました。BIZPAはこの不便さを解消し、Amazonで買い物をするかのように、手軽に広告枠を比較・発注できる環境を提供しています。まさに広告業界の「情報の民主化」を実現しているといえるでしょう。
ビズパは今後、施設の命名権(ネーミングライツ)などへも幅を広げ、2024年11月期には商品流通総額76億円という高い目標を掲げています。単なるマッチングにとどまらず、在庫管理や効果分析といった、デジタル広告のようなデータ活用も計画している点は見逃せません。個人的には、この「アナログとデジタルの融合」こそが、これからの地域の商圏を再定義する鍵になると、大いに期待を寄せています。
コメント