全国各地の自慢の味が一堂に会する食の祭典「第11回B-1グランプリ」が、2019年11月24日に兵庫県明石市で感動のフィナーレを迎えました。激戦を制して見事頂点に立ったのは、三重県津市から参戦した「津ぎょうざ小学校」です。来場者が食べた後に投票する「割り箸の総重量」で競われるこの大会において、彼らの情熱が最も多くのゲストの心を動かしました。
優勝した「津ぎょうざ」とは、直径が15センチメートルもある巨大な皮で具材を包み、カラッと揚げたインパクト抜群のご当地グルメです。もともとは1985年ごろに津市の教育委員会が考案した学校給食のメニューであり、今でも市内の子供たちにとっては馴染み深い「思い出の味」として愛されています。皮のパリパリ感と中から溢れるジューシーな肉汁の対比は、まさに絶品と言えるでしょう。
SNS上では「給食のメニューが日本一になるなんて夢がある」「あの大きさを一度食べてみたい」といった祝福の声が次々と投稿されており、大きな盛り上がりを見せています。単なるグルメイベントの枠を超え、地域コミュニティの絆や歴史を象徴する一皿が評価されたことに、多くの人々が共感しているようです。私も、大人から子供までが同じ味を通じて笑顔になれる背景に、地域活性化の理想的な姿を感じました。
全国の強豪が火花を散らした明石決戦の結末
2019年11月24日の最終順位では、2位のシルバーグランプリに北海道釧路市の「釧路ザンタレなんまら盛り揚げ隊」が選ばれました。「ザンタレ」とは、揚げたての鶏の唐揚げ(ザンギ)に特製のタレをかけた、北の大地のソウルフードです。ボリューム満点の盛り付けと甘辛い味付けは、最後まで会場に訪れた食いしん坊たちの胃袋を掴んで離しませんでした。
さらに、3位のブロンズグランプリには静岡県袋井市の「袋井宿たまごふわふわほっと隊」がランクインしています。「たまごふわふわ」とは、江戸時代の古文書にも記されているほど歴史のある料理で、だし汁の上の泡立てた卵が口の中でとろける不思議な食感が特徴です。古き良き伝統を現代に蘇らせた彼らの活動は、歴史ファンからも高い関心を集めていたのが印象的でした。
今回の大会を通じて、食事の美味しさだけでなく、その背後にある街の物語を伝えることの大切さを改めて実感させられました。津ぎょうざが証明したように、地元の日常に根付いた文化こそが、外の世界の人々を魅了する最強のコンテンツになるのではないでしょうか。これからも、各地の個性が光るご当地グルメが日本中を元気にしてくれることを期待して止みません。
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