福井県を中心に大型ディスカウントストアを展開しているPLANTが、地域密着型の小型店舗として親しまれてきた「ジョイフルストアーみった」の春江店と丸岡店の2店舗を営業終了することを発表しました。2019年11月19日に明らかにされたこのニュースは、長年利用してきた地元住民の間で大きな話題となっています。福井県坂井市に位置する両店舗は、いずれもオープンから30年以上の月日が流れており、地域の生活を支えるインフラとして重要な役割を果たしてきました。
今回の閉店を決断した最大の要因は、建物や店内の設備が著しく老朽化したことにあります。いわゆる「ディスカウントストア」とは、余計な装飾を省いて商品を低価格で提供する小売業態のことですが、建物の維持管理コストが収益を圧迫する段階に達したのでしょう。春江店については2020年01月20日をもってその歴史に幕を閉じ、続く丸岡店も2020年03月20日に最終営業日を迎える予定となっています。慣れ親しんだ買い物の場が消える寂しさは、計り知れません。
SNS上では、この知らせを受けて「子どもの頃から通っていたので寂しい」「近所にスーパーがなくなると困る」といった、惜しむ声が次々と投稿されています。かつては県内で4店舗が元気に営業していた同ブランドですが、2019年08月には福井市の開発店も閉店したばかりでした。この相次ぐ撤退劇に対し、時代の流れを感じずにはいられないというユーザーも多いようです。利便性の高い大型店が台頭する一方で、古き良き小型店が姿を消していくのは、流通業界の宿命といえるかもしれません。
PLANT全体のビジネスモデルを見ると、主力は広大な売り場面積を誇る「PLANT」シリーズであり、今回の小型店舗群が占める売上比率は全体の1パーセントにも満たない状況です。運営会社側も、今回の2店舗同時閉店による通期業績へのダメージは限定的であると説明しています。経営資源をより効率的な大型店舗へ集中させるための「選択と集中」という戦略的な側面も透けて見えますが、数字だけでは語れない地域の喪失感があるのも事実ではないでしょうか。
現在、残された最後の砦となっているのは、福井市内にある「みゆき店」のみとなりました。こちらの店舗については、当面の間は営業が継続される見通しであると公表されています。私個人の見解としては、効率重視の時代だからこそ、こうした小規模店舗が持つ「顔の見える距離感」には価値があると感じます。残り数ヶ月となった営業期間、思い出を噛み締めながら店舗へ足を運んでみるのも良いかもしれません。最後まで地域に寄り添う姿を見守っていきたいものです。
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