若者の未来を縛る「奨学金」という重荷が、今まさにキャリア形成の強力な武器へと姿を変えようとしています。奨学金情報サイトを運営する株式会社Cronoは、返済に励む学生や社会人と、熱意ある若手を求める企業を結びつける画期的なマッチングサービス「Crono Job(クロノジョブ)」を開始しました。
この仕組みは、企業が採用した人材の奨学金返済をサポートするという、これまでにない画期的な取り組みです。すでに10社を超える企業が導入を決定しており、2019年度中には100社への拡大を見込んでいます。SNS上では「返済の不安がなくなるなら、仕事に全力投球できる」「企業選びの新しい基準になる」と、現役学生を中心に大きな期待が寄せられています。
今回登場した「Crono Job」は、貸与型奨学金や教育ローンの利用者を対象とした人材紹介プラットフォームです。貸与型とは、将来的に返還義務が生じる支援金のこと。この「借金」という負の側面を、企業側が「返済支援」という福利厚生でカバーすることで、優秀な人材を惹きつけるインセンティブに変えるのが狙いです。
企業と求職者が共に歩む「オーダーメイド」の支援スタイル
採用に至った後の返済支援には、柔軟な選択肢が用意されています。給与に支援金を上乗せして支給する形態や、Cronoが企業から資金を預かって直接返済を代行するモデルなど、企業文化に合わせたカスタマイズが可能です。さらに、採用成功報酬の一部を求職者に還元する仕組みも整っており、利用者へのメリットは計り知れません。
2019年12月04日現在、利用者はLINEを通じて手軽にサービスへアクセスでき、スムーズな面談プロセスを経て内定を目指すことができます。2019年度中には登録者数1000名という目標を掲げており、奨学金という社会課題に対し、ビジネスの力で真っ向から解決を試みる同社の姿勢は非常に勇敢だと言えるでしょう。
このサービスを率いるのは、外資系コンサルティングのアクセンチュア出身である高瀛龍代表です。2018年07月の設立以来、社会起業家を支援するファンドや有力ベンチャーキャピタルからも熱い視線を浴びてきました。単なる就職支援に留まらず、教育格差という根深い問題に一石を投じるこの試みは、今後の日本社会において不可欠な存在になるに違いありません。
筆者の視点としては、返済支援を「コスト」ではなく「未来への投資」と捉える企業の増加を心から歓迎します。奨学金という足枷が外れることで、若者が自分の可能性を信じて挑戦できる社会こそ、私たちが目指すべき姿ではないでしょうか。このサービスが、労働力不足と教育ローンの問題を同時に解消する一助となることを切に願います。
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