古都・京都がいま、世界中の甘美な誘惑に包まれています。2019年12月6日、米国のオバマ前大統領がこよなく愛したことで知られる高級チョコレートブランド「フランズチョコレート(FRAN’S CHOCOLATE)」が、関西初の店舗を京都市の商業施設「京都BAL」内にオープンさせることになりました。
1982年にシアトルで誕生したこのブランドは、オーガニックのナッツや厳選されたフルーツを贅沢に使用しているのが最大の特徴です。特にキャラメルをチョコレートで包み、繊細な塩をトッピングした看板商品は、ホワイトハウスのギフトにも採用された逸品として、SNSでも「あの大統領が認めた味を日本で!」と大きな期待が寄せられています。
ベルギー王室御用達からNY発の人気店までが競演
京都の街は、もはやチョコレートの聖地と呼べるほどの賑わいを見せています。2019年2月には、ベルギーで100年の歴史を誇る王室御用達ブランド「マダムドリュック」が、八坂神社近くの風情ある京町家に日本1号店を構えました。職人の手作りにこだわるため世界でも店舗数が限られていた名店の進出は、業界に大きな衝撃を与えています。
また、パリの名門「ジャン=ポール・エヴァン」は、2016年に三条通へ旗艦店をオープンさせました。ここでは日本の伝統食材である「白味噌」や「九条ネギ」をショコラに融合させるなど、和洋折衷の独創的な試みが美食家たちの視線を集めています。ニューヨーク発の「マリベル」も、日本初の出店地に京都を選ぶなど、海外ブランドの京都志向は止まりません。
なぜ世界の高級ブランドは「京都」を目指すのか
これほどまでに名店が京都に集まる理由は、この街が持つ圧倒的な「伝統」と「上質」というブランドイメージにあります。単に売り上げの規模を追うのではなく、ブランドの品格を高めたいと願う専門店にとって、1000年の歴史を持つ京都の街並みは最高のステージとなるのでしょう。
さらに、年間450万人を超える外国人宿泊客が訪れるという背景も見逃せません。京都で認められることは、世界中のインバウンド、つまり訪日外国人観光客への強力なアピールに繋がります。都心部に比べて運営コストが抑えやすく、腰を据えてブランドを育てられる環境も、世界の名店を惹きつける大きな要因となっているようです。
編集者としては、伝統を守りつつも新しい文化を柔軟に取り入れる京都の懐の深さに改めて感銘を受けます。単なる流行に終わらず、日本の素材と西洋の技術が響き合う京都発のショコラ文化は、これからさらに進化していくことでしょう。甘い香りに誘われて、冬の京都を散策するのが今から楽しみでなりません。
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