利回り10%超えも!米国の「プライベート・デット」急拡大が中小企業の資金調達を変える

アメリカの金融市場において、今まさに熱い視線を浴びている投資手法があります。それは「プライベート・デット(PD)」と呼ばれる、銀行を通さない新たな融資の形です。2019年12月05日現在の状況を見ると、この市場はかつてないほどの盛り上がりを見せており、特に中小企業向けの資金供給源として、その存在感を急速に高めているのです。

そもそも「プライベート・デット」とは、証券会社などで公に取引されない、企業向けの「非公開の債権」を指します。大手銀行が採算の観点から二の足を踏むような規模の中小企業に対し、ヘッジファンドやプライベート・エクイティ(PE)ファンドといった投資のプロたちが、直接手を差し伸べて資金を貸し出す仕組みを指しているのです。

SNS上では「低金利時代にこの利回りは驚異的だ」という投資家からの期待の声が上がる一方で、「リスク管理がどこまで徹底されているのか」といった慎重な意見も飛び交っています。世界的な超低金利が続く中、少しでも高い収益を求めるマネーが、このPD市場へと津波のように押し寄せているのが、2019年現在のリアルな金融情勢といえるでしょう。

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驚異の利回り10%超えと厳選される融資先

米調査会社プレキンの報告によれば、2018年にこの市場で集まった資金は1100億ドルに達しました。2015年以降、4年連続で1000億ドルを突破するという勢いは、2008年の金融危機直前以来の歴史的な水準です。これほどまでに投資家を惹きつける最大の要因は、やはりハイイールド債(高利回り債)をもしのぐ圧倒的なリターンの高さにあります。

米クリフウォーター社の指数では、2019年04月から06月期までの平均利回りが10.62%という驚くべき数字を記録しました。しかし、高い収益の裏には相応の厳格な審査が存在します。有力ファンドであるペナントパーク社のアート・ペン氏によれば、融資を希望する企業のうち、実際に審査を通過できるのはわずか4%という狭き門なのです。

特に注目されているのは、ITサービスやヘルスケアといった、景気に左右されにくく安定した現金収入が見込める分野です。最近では上場のハードルが高まっている背景もあり、中小企業にとってPDは欠かせない「命綱」となっています。銀行だけに頼らない多角的な資金調達の形は、健全な経済の新陳代謝を促す重要な役割を担っていると感じます。

このPD市場の拡大は、運用難に苦しむ日本の機関投資家にとっても、無視できない巨大なチャンスとなるに違いありません。厳選された優良企業への融資を通じて、リスクをコントロールしながら高収益を目指すこの流れは、今後さらに加速していくことが予想されます。金融の目利き力が、これまで以上に問われるエキサイティングな時代の到来ですね。

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